今回は「人と違った靴を履きたい」「メンズっぽいおしゃれな革靴が欲しい」という方必見のレディースのJOSEPH CHEANEYについてお話しします。
女性の皆様はクラシックな革靴には抵抗があると思います。
「サイズ感は?」「靴擦れするよね?」「硬過ぎて歩けないのかな?」などレディースのパンプスとは全く違った履き心地のレディースのJOSEPH CHEANEYについての疑問にお答えします!
レディースのクラシックの革靴ってなかなか見つからなくて。
おすすめはあるかしら?
ありまっせー!
お客様にピッタリなJOSEPH CHEANEYをご紹介!
JOSEPH CHEANEYはグッドイヤーウェルト製法でっせー
初めてグッドイヤーウェルト製法の革靴に挑戦するので不安だわ
任しとき〜
詳しく説明するで
ジョセフチーニー/JOSEPH CHEANEYというクラシックを履きこなす
ジョセフチーニー/JOSEPH CHEANEYという革靴のこだわりと仕様
先にもお話ししましたようにレディースのJOSEPH CHEANEYの造りはメンズシューズと変わりがありません。つまりかなり本格的なレディースの革靴だといえます。
本格的な革靴とはどういったものなのでしょうか?
今回はクラシックな革靴の代表ともいえるJOSEPH CHEANEYのこだわりをご紹介します。
日頃パンプスやスニーカーを愛用している方はその違いを感じてみて下さいね。
JOSEPH CHEANEYはしっかりとした化粧箱に入っています。
『1886 MADE IN ENGLAND』という文字がすぐに視界に入り、その歴史を私たちに指し示しているようです。
ということは、今は2021年だから135年!?
創業者JOSEPH CHEANEYは1886年デズバラにあるステーションロードに「J.Cheaney,Boot&Shoemakers」を構えました。
第一次世界大戦中は1週間で約2,500足のブーツやシューズを生産し、第二次世界大戦後は孫のディック・チーニーが海外への供給を展開しシューメーカーとして有名になりました。
2009年チャーチ創業者がジョセフチーニーを買収しましたが再び独立。
1886年当時と変わらずにカッティングからファイナルポリッシュまで全ての工程をノーザンプトンで行うという強い信念とこだわりを貫き英国伝統のグッドイヤーウェルト製法で新しいスタンダートを作り出すシューメーカーとして成長しています。
つまり、戦争をくぐり抜け企業として成長し買収されても独立をし伝統を守り続けている逞しいシューメーカーだといっても過言ではありません。
こだわり① 圧倒的な存在感の化粧箱
さぁ!開けますよ!!
1、2、3…
オープン!!!
こだわり② おしゃれなシューズケース
こ、これは?
これはJOSEPH CHEANEY専用のシューズケースです。片足ずつ入れるために2つ入っています。
さすが靴の聖地で作られたJOSEPH CHEANEYは細部までおしゃれですね。
こだわり③ 美しいピンキング
さっそくJOSEPH CHEANEYをよく観察してみます。革がつま先に被されておりその断面はギザギザにカットされています。
このギザギザにカットされた革はJOSEPH CHEANEYの全体に及んでおり模様のように見えます。
このギザギザこそ『ピンキング』という飾りです。このピンキングがアルかナイかで全然印象が違いますし、ピンキングを入れることで華やかな印象になります。
真横からのショット!
『コバ』といわれる部分ですが、実はここにもこだわりがあります。JOSEPH CHEANEYのコバは爪コバといわれる上下に突起があるコバの形状をしています。
革靴を仕事などで履いている男性でさえコバの形状まで知っている方は少なく、英国靴らしさがコバを見るだけで分かります。
シャコ止めは内羽根の付け根部分を留めているものを指します。
『閂』ともいわれ、その形が門や戸を閉める時の横木に似ているためです。
まさか、こんな小さな部分に〝名称〟があるなんて驚きですね!
こだわり④ オールレザーという仕様
今度は靴の中を見てみましょう!!
「特に何もありませんけど…」と思った貴方、素材は何でできていますか?
「革」です。ライニングと中底は全て革です!
つまり足馴染みが最高であり、中底のスベスベとした肌触りは(足の裏の)とても気持ちがいいものです。また革は汗を吸ってくれるためいつでも快適な状態に保ってくれます。
ソールは革!!
靴底を見て下さい。この部分は全て革でできています。この高級感に革に彫られたJOSEPH CHEANEYの文字。
つまり全部革!
アッパー、ライニング、ソールと全て革で作ることで最高のフィット感が得られます。
こだわり⑤ 細部までこだわった飾り
ソールを拡大してみます!
何か模様があると思いませんか?
ステッチのそばに細かな模様がグルっと彫られています。
この模様は『飾りゴテ』でつけています。
細部までおしゃれと美学にこだわったソールが職人の繊細な仕事ぶりを表現しています。
踵の部分を見てみると革の部分には釘が打たれています。その数は…なんと14本!!!
「職人が適当に打ったんでしょ〜」
とお思いの貴方、違いますぞ!
この釘は『化粧釘』または『飾り釘』といいブランドごとにその打ち方は決まっています。
ただ釘を打っているのではなくリフトをしっかりと留めるため、釘を使っておしゃれに模様を作るため、とその意味はいくつもあります。
踵の半月のような黒い部分はゴムです。
一番擦り減りやすい部分は耐久性のよいゴムを使用しています。
またこの黒いゴムの形も色々あります。例えば凸のようなダブテイル、半月のようなラスターなどがあります。また変則的な形のものもあり探すと大変面白いです。
こだわり⑥ 靴紐は自分で通すという喜び
自分で靴紐を通す喜び…
「紐くらい最初から通しておいてよ」
とお思いかもしれませんが英国靴は紐を通さず出荷されるものも少なくありません。
そのため手元に届いたとき(靴屋で試履きする時)に紐を通します。
紐の通し方も自由ですので、シングルでもパラレルでもお好きなようにお通し下さい!
革靴のお手入れは長持ちさせるコツ
せっかくJOSEPH CHEANEYを手に入れたのだからお手入れまで自分でしたい。
そう思う女性も少なくないはずです。
革靴をお手入れするというのは、革靴を長持ちさせる上でとても重要なことになります。
また履き下ろす前にする『プレメンテナンス』とひと月に一度は行いたい『フルメンテナンス』についてもご紹介しています。
レディースのジョセフチーニー/JOSEPH CHEANEYの気になる疑問を解決!
サイズ感は?
スニーカーと比較したとき、スニーカーよりもサイズは小さくなります。
私はスニーカーでは25cmですが革靴では24cmを履いています。
私は約1cmスニーカーより小さいサイズが革靴のサイズということになります。
クラシックな革靴はやはり革が硬いの?
革だけが硬いのではなく、製法がしっかりとしているため馴染むのに時間がかかるという点があります。
特にグッドイヤーウェルト製法は300近い工程を経て作られます。使用している部材も多いためガッチリとし重量感があります。
簡単には馴染みませんが、馴染むと大変履きやすくなります。
私は仕事でJOSEPH CHEANEYを履いていますが、全然疲れません。
それだけでなく屈曲性も良いため楽なのです。
革靴は硬くて痛くて疲れるというイメージかもしれませんが、そんなことはございません。
本格的な革靴は靴擦れになるの?
靴擦れは誰もが心配になることの一つだと思います。
私は長年革靴に携わっているため「新品の革靴は痛いもの」という認識でいるので靴擦れをしても驚きませんし、靴擦れを経て履きやすくなるというイメージです。
ただ一般的な女性が靴擦れになることを厭わないとは思っていませんので、できる限り靴擦れにならないためにもしっかりとしたサイズフィッティングをおすすめします。
良いものを長く使うという意識はSDGsに繋がる
「使い捨て社会」は終わりを告げ、時代はSDGsに。流行り言葉のように聞こえますが、実際地球の温暖化などを肌で感じると見かけだけの目的ではないと気付きます。
日本に住んでいる私たちがここ最近よく感じるのは豪雨災害などではないでしょうか?
「20年前に雨が降っただけでこんなに災害が連発したかな?」と周りの大人たちは口々に言いました。
多分その記憶は正しく20年前には起こらなかったような災害が近年頻発しています。
人間が今まで行ったことへの皺寄せは確実に私たちに返ってきています。
これ以上地球を破壊しないために、これ以上私たちが住む環境を壊さないために、私たちが住み続けることができるように小さなことでも良いので自分たちの未来に対して有益なことをしませんか?
一人一人が地球の未来、私たちの未来を想像し誤った方向へ進むことがないよう行動を改めることができれば未来は変わります。その小さな一歩として『靴を長持ちさせる』というのはいかがでしょうか。
「良い靴」というに相応しいブランド、JOSEPH CHEANEYは長年愛用できます。
使い捨てではない世の中にしていくために、靴を修理し長く愛用しましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました!
コメント