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一生もののレディース革靴を〝紳士靴販売員〟がおすすめします!

チェックのコートを着た女性 革靴
この記事は約22分で読めます。
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チェックのコートを着た女性

男女問わず〝一生ものの◯◯〟というのは大変興奮するものです。
一生ものというだけあって、そのものはあなたが死ぬまで使えるということを指します。

極端な言い方をすれば、あなたはそのものを一生使うので買い替える必要性がないということにもなりますね。
「えー、ボロボロになっても同じものを使い続けるの?」
と悲しい気持ちになる方もいるかもしれませんが、一生ものとはメンテンスをしながらいい状態のまま使うことだと私は思います。

愛着、思い出、人生を振り返るには〝一生もの〟というのはあなたにとって大切なアイテムになること間違いありません。

そこで今回は〝一生ものの◯◯〟の中から〝一生ものの革靴〟にフォーカスを絞って考えたいと思います。私は紳士靴に関わる仕事に長く携わっていますが、紳士靴販売員を始めた当初に買った革靴を今でも履いています。
まさに愛着、思い出、人生がたくさん詰まった革靴です。
皆様にもお気に入りの革靴を長く履いていただきたいと思いますので、耐久性に優れた革靴を7つご紹介します。

紳士靴販売員がおすすめしたい一生ものの革靴5選!

メンズシューズのこだわりをそのままレディースシューズにしたブランド

黒いスーツの女性

メンズシューズだけではなくレディースシューズも拘りたいと思っている女性の皆様、その気持ちよく分かります。
拘りを持っているのは男性だけではなく、女性も同じです。
今回はメンズシューズと同じ作りをしているレディースシューズをご紹介します。

①JOSEPH CHEANEY ジョセフチーニー

ジョセフチーニーの黒の革靴

JOSEPH CHEANEY
MILLY 5793/86

ソール:レザー
アッパー:レザー
ライニング:レザー
製法:グッドイヤーウェルト製法

  • JOSEPH CHEANEYの創業者のジョセフ・チーニーは「B.Riley社」の工場長
  • 1886年デズバラにあるステーションロードに「J.Cheaney,boot&shoemakers」を構える
  • 自宅から離れた場所で工程ごと作業を行い完成後に集荷されたが地元住民に供給しただけ
  • 第一次世界大戦中、1週間で2,500足ものシューズやブーツを製造
  • 第二次世界大戦後、孫のディック・チーニーは世界へ向けて出荷
  • 1980年代には自社と他社のシューズを製造
  • 2002年ロンドンに旗艦店をオープン
  • 創業時と同様にカッティングからファイナルポリッシュまで全ての工程をノーザンプトンで行うという徹底ぶり
  • イギリス伝統のグッドイヤーウェルト製法を新しいスタンダードで作り出す

②アルフレッドサージェント

バーガンディのアルフレッドサージェント

Alfred Sargent

ソール:レザー
アッパー:レザー
ライニング:レザー
製法:グッドイヤーウェルト製法

デザインの話ではないのですが、Alfred Sargentはグッドイヤーウェルト製法でしっかりとしていますが、中底が沈むことで凄く履きやすくなります。
また革の質も良いため磨くことで艶がすぐに出て、磨きがいがあります。
ファッションと靴磨きが好きな方にもおすすめです。

つま先の丸みとパーフォーレーションがとても可愛く女性にとっても履きやすいデザインです。
ブローギング、パーフォーレーションとピンキングがおしゃれで華やかなドレスシューズです。

  • イギリスの老舗革靴ブランド
  • 1899年創業のアルフレッドサージェントはイギリスのノーサンプトンで生まれた
  • 1960年サージェント家は第四世代に入った。4代目はポール・サージェント
  • 1900年代初頭に築き上げた伝統的な靴造りは今も変わることなく240にも及ぶ全工程をずっと守り続けている

③ジェームスボンドが使用したChurch’s/チャーチ

スタッズのチャーチ

Church’s BURWOOD MET ROYAL ROIS 8746

ソール:ラバー
アッパー:レザー
ライニング:レザー
製法:グッドイヤーウェルト製法

ガッチリとした製法のグッドイヤーウェルトで作られ、全体にスタッズが散りばめられているデザインのバーウッドですが、ファッション性に富んでおりトラディショナルな雰囲気があるにも関わらずモード系のようなファッションにも合うという画期的なモデルだと思います。

  • 1617年 イギリスのノーサンプトンに靴職人の名匠アンソニー・チャーチの工房があった
  • 1873年 引き継いだトーマス・チャーチがチャーチ社設立
  • 1873年5月1日 トーマスは家族とともにノーサンプトンのメイプルストリート30番地に小さな工房を開いた
  • 1880年 チャーチはデュークストリートの広い敷地に引っ越し、各職人の自宅で行われていた作業を工場で行うようにした
  • 1881年 チャーチのトレードマークになっているAdaptedブーツが靴の大博覧会で金賞を受賞
  • 1892年 デュークストリートの工場は6階建ての近代的な工場に改装される。父のトーマスは引退し息子のトーマス・ダドリーを共同経営者に
  • 1907年 アメリカとカナダ市場に参入
  • 1913年 チャーチは英国ジョージ国王とメアリー王妃がノーサンプトンを訪れた際にメアリー王妃に靴を献上
  • 1919年 チャーチは英国靴協会の創業メンバーになる
  • 1929年 ニューヨークのマディソンアベニューに海外初店舗をオープン
  • 第二次世界大戦中は軍用靴の製造を中心にした事業戦略を展開
  • 1957年 香港・日本・イタリアなど海外進出をする
  • 1999年 チャーチ、プラダグループに買収される!!!

④ベンチメイドにこだわり続けるTricker’s/トリッカーズ

黒いTricker's

TRICKER’S L5679 

ソール:レザー
アッパー:レザー
ライニング:レザー
製法:グッドイヤーウェルト製法

ダブルソールのTricker’sの短靴といえばバートンですね。
メンズでも大人気のモデルでカラーはブラック以外にエイコン、マロンなどがありどれもとても深い色です。
特にエイコンはとても美しく日本語でエイコンの色をどうやって表現すればいいのか分からないほど適当な言葉が見つかりません。

「何故わざわざソールを二枚重ねにするのか?」
重くなるし、返りは悪くなるし…とデメリットを先に思いついたあなた!!

耐久性ですっ!

確かにあなたの想像する通り、ダブルソールにした場合重くなるし返りは悪くなります。
しかし、耐久性の面を考えるとレザーソールに穴が開くことは考えられますが、シングルソールを比較した場合かなり持ちはよくなります。

「軽くて屈曲性が良くて履きやすい」
というコンセプトの婦人靴とは違い、「重くて屈曲性は悪いし最初は履きにくい」かもしれませんが、馴染むと柔らかくなりソールが厚いぶん地面を感じにくくなります。

紳士靴って婦人靴の真逆をいくんじゃないか!?と不安に思った方もいるかと思いますが、紳士靴は未来を見据えた作りになっています。
重厚感があり足が包み込まれると安心しますし、グッドイヤーウェルト製法は質実剛健といわれるほど頑丈な作りでソールは厚みがあるのでオールソール交換までの時間は長くなり長く履けるという理由になります。

  • イギリス王室御用達
  • 1829年に創業イギリスノーサンプトンで最古のシューメーカー
  • バートンはTricker’sの定番モデル
  • 元々カントリーブーツやカントリーシューズは狩やアウトドアをするために作ったもので、通気性の良いウィングチップを使い、水の侵入をしにくくするストームウェルトを使用、また耐久性をよくするためにダブルソールにしている
  • アウトドアもおしゃれをしたい、という英国紳士ならではの美学に基づくフォルム

⑤マイケルジャクソンも愛したG.H.BASS/ジーエイチバス

G.H.BASSのローファー

G.H.BASS 
WEEJUNS WOMEN WASHINGTON 
TASSEL LOAFER

ソール:レザー
アッパー:レザー
ライニング:レザー
製法:マッケイ製法

一度履けば分かりますが、非常に軽くて柔らかいという特徴があります。
さすがにマイケルジャクソンが踊って歌っていただけあり、とても動きやすい革靴です。
私も履いていますが、革も数時間で伸びたという変化が感じられかなり屈曲性も良いです。
そして元々艶感があるので綺麗に見えますね。

  • マイケルジャクソンがスリラーで履いて踊った老舗ローファーブランド
  • 1910年 アウトドア向けのモカシンを作る
  • 1918年 USアーミーのオフィシャル航空ブーツを作った
  • 1936年 Weejuns(ウィージャンズ)が作られた
  • ローファーの前にミリタイリーシューズを作っていた
  • 第二次世界大戦中は防寒ブーツを提供
  • G.H.BASSはローファーの元祖ブランドでありアイビールックに欠かせないアイテム
  • 高品質だが低価格を維持し続けているお財布に優しい老舗ブランド
  • アメリカの学生が1セントをサドルに差し込んで履いたことでペニーローファーと言われるようになった
マイケルジャクソンとG.H.BASSとの関係とは?

歴史あるシューメーカーが作り出した芸術作品は履くもの全てを虜にする

茶色の革靴

5つのブランドでしたがどのブランドもシューメーカーの中で老舗であり伝統的な技法を用いて靴を作っています。

そして、老舗であるゆえに第一次世界大戦や第二次世界大戦などを経験し会社を大きくしています。
戦時中は自国に戦争で使うための靴を提供し、貢献しています。
戦争がいいのか、悪いのかという議論は置いておき自国に提供するというのはシューメーカーが大きくなるためのステップだったといえます。

また老舗のシューメーカーは当時のままの技法を使い、職人たちが丁寧に一足一足作っています。
ライニングに施されたサイズ表記や型番を見ると作り手の温もりを感じます。

主に紳士靴が注目されるブランドですが、しっかり婦人靴も作っているところが靴への愛情を感じますね。
女性にとっては少し堅いかもしれませんが、馴染めばとても履きやすくなります。
ぜひあなたのファッションアイテムの一つに一生ものの革靴を入れて下さい。

紳士靴販売員は一生ものをおすすめする

6足の並べられた革靴

〝一生もの〟をおすすめする理由は恰好いいというのはもちろんですが、物価高でどんどん欲しいものが手に届かなくなる中で一つのものを大事にして長く使おうというエコな精神からです。
一時期使い捨て時代と言われ、どんどん生産しどんどん消費されていくことが良しとされていましたが、時代は流れどんどん生産し消費していくことが本当にいいことなのか疑問を持ち始めました。

第一に環境問題という世界規模の問題があります。
地球温暖化やプラスティックのゴミ問題など話題は尽きません。
また環境破壊が人間の生活を脅かしていることも事実です。
「梅雨」に入り雨が降り続くことは当然ですが、いきなり豪雨になり晴れたり、6月という暑い季節にも関わらず雹が降ったりと信じられないことが立て続けに起こっています。

正直見過ごすことができないレベルになってきました。
政府が、国連が「SDGs」を叫んでいるから、という理由ではなく私たちの生活が自ら起こした環境破壊に寄って脅かされているという事実をしっかりと理解しなくてはなりません。

〝一生もの〟は少し高いかもしれない。
でも必ず私たちの生活を豊かにし、環境に優しく地球温暖化の進行を遅らせてくれるだろう。
今この瞬間だけを見るのではなく、これから先の未来のことも考えて消費していきたいと思う今日この頃です。

最後までお読みいただきありがとうございました!

革靴のお手入れはこちらをどうぞご覧下さい!

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