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革靴のへこみを誰でも簡単に直す方法を紳士靴販売員が伝授!

革靴のへこみ 靴磨き
この記事は約34分で読めます。
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革靴のへこみ

元靴磨き職人、現在紳士靴販売員のHIROsophyが誰でも簡単にできる革靴のへこみを直す方法をご紹介します!!

今回は大事な大事な仕事靴のCHEANEYがなんと上から引き出しが落下したことで両足つま先に深いへこみができてしまったので、早速へこみを直したいと思います!

引き出しが落下することはあまりないかもしれませんが、あなたにも革靴をへこませてしまった経験はあると思います。
へこんでしまった革靴を見ると心までへこんでしまいますよね。
こんな悲しい状態で放置することは可哀想でならないので、できればすぐに処置したいものです。

革靴の傷・へこみ・褪色はよくあること

革靴のへこみを直す
HIROsophy
HIROsophy

つま先、凹んだぁぁぁ〜
気持ちも凹んだ…

革靴を履いていれば傷がついたり、へこんだり、色が褪せたりすることはよくあります。
通常傷がつけば傷補修や磨きで対処しますが、へこんだ場合はどのように対処するのでしょうか?

へこんだというのは傷がつくのとは違い潰れていることをイメージしますよね。
当然磨きをしたところで潰れている部分というのは戻りません。

どの程度へこんでいるかによって直せるかどうかは違いますが、今回はできるだけ目立たなくする方法をお教えします!

傷も同じですが完璧に直すというのは至難の業です。状態によって完全には直らないことはご承知おき下さい。

傷補修をしたい方はこちらをご覧下さい!

革靴のへこみを確認する

左足つま先がへこんだ

今回両足のつま先部分に引き出しを落とした結果、斜めに線のように革がへこんでしまいました。

画像は左足ですが、くっきりと跡が残っています。

軽く表面を触るだけでハッキリへこみが確認できるほど陥没しています。

右足つま先がへこんだ

さらに右足を見てみるとこちらもくっきりとへこんでいるのが見てとれます。

両足に引き出しを落としましたが、右足の方が軽傷だったようです。

しかしどちらも目立つへこみとなっています。

これでは気になって夜も眠れません!!

革靴のへこみを直す手順

最初は通常の革靴を磨く手順でOK

コバ用ブラシでブラッシングをする

通常の磨きと同じように、まず馬毛ブラシでブラッシングをし埃を払います。

次いでコバ用のブラシで細かな所の埃を払っています。特にグッドイヤーウェルト製法の革靴はコバにかかっているステッチ部分に埃が溜まりやすいため専用のブラシで掻き出しています。

クリーナーを使用する

クリーナーを使ってブラシで落ち切らなかった汚れを拭き取っています。

今回はSAPHIRのレノマットリムーバーを使います。

デリケートクリームを使用する

SAPHIRのレノマットリムーバーはかなり強力なため、使用後にはデリケートクリームで保湿します。

今回はこちらもSAPHIRのデリケートクリームを使用しています。

革を柔らかくする目的もあります。

リッチモイスチャーを使用する

仕事靴としてこのCHEANEYを履いているため使用頻度も高めです。

今回はおまけとしてそんな可愛い我が子を労わるためにコロンブスのリッチモイスチャーで保革しています。

円を書くようにクロスで塗布する

全体的に保革します。

このコロンブスのリッチモイスチャーは理屈抜きでしっとりするので革靴も喜んでいると思います。

今回革を柔らかくしてアビーレザースティックでならすので、その下準備の意味もあります。

革靴のへこみにはアビーレザースティックを使いならす

アビーレザースティックでならす

次にアビーレザースティックとデリケートクリームを使いへこんだ部分をならしていきます。

様子を見ながら少し力を入れて擦ります。
加減は人それぞれですので、へこみの状態をよく観察して下さい。

デリケートクリームとリッチモイスチャーでかなりしっとりとして作業しやすい状態になっています。

アビーレザースティック

『アビーレザースティック』ってなんやねん?って思った方はこちらをご覧下さい。

この座薬のような形をしたものがアビーレザースティックで水牛の角で作られています。

形状は丸みを帯びていてツルツルとしています。

お値段はちょっと高めですがとても便利です。

つま先のへこみをならす

デリケートクリームをつける理由は摩擦による圧力を軽減させるためです。
何もつけずにただただアビーレザースティックで擦ってしまうと革を傷めてしまいますので、緩衝材のような役割としてデリケートクリームを使用しています。

アビーレザースティックを押し付ける

へこんでいる部分をグルグルとアビーレザースティックでならします。

革靴をブラッシングをする

つま先にデリケートクリームを塗布しているため表面がベタベタしているので豚毛ブラシでブラッシングをし、さらに全体的に磨き上げます。

革靴のコバも綺麗に補色

コバも補色をする

コバ用ブラシに黒のクリームを塗布しコバを磨く。

コバって意外に忘れがちですが、コバが綺麗だと統一感が出て全体的に綺麗に見えます。

コバインキ

コロンブスのコバインキを今回使っています。
コバを補色するケア用品はたくさんありますが、ベーシックな商品で容量も多いため一つ購入すれば長く使えます。

コバ磨きは大事!

革靴の革底も保革する

ソールガードで革底ケア

今回は次いでにソールもケアしています。

毎回ソールケアは必要ありませんが、久し振りに我が子が自宅に帰宅したのでレザーソールの状態を観察しつつケアしています。

ソールケア用品もたくさん市販されていますが、私のお気に入りはSAPHIRのソールガードです。
しっとり潤うのでおすすめです!

しっとりとした革底

SAPHIRのソールガードを全体的に塗った状態です。

色が深くなり手で触るとオイルが染み込みしっとりしているのが分かります。

レザーソールはお手入れ必須!

革靴のへこみ補修と磨き完了!

磨き上がった革靴

全ての工程を経て磨きが終わりました!!

革靴のへこみのビフォーアフター

右足のビフォーアフター
左足のビフォーアフター

右足と左足にあったへこみは消えています。
これくらいになれば目立たないため、気になることもありませんね。

革靴のへこみは直せる!

へこみがあった場所

革靴をへこませてしまった時は激しく落ち込み悲しい気持ちになりますが、目立たなくさせることはできると知れば少し安心できますね。

日用生活品なので完全を求めず長く使うことを目的とし、日々メンテナンスすることをおすすめします。

今回はアビーレザースティックでならしましたが、決してアビーレザースティックでなければいけないということはなく丸い形状のものであれば問題ありません。
ただ緩衝材の役割をするクリームを塗布することは必須です。
ガリガリやってしまうと間違いなく革は傷んでしまいます。

今回は革靴のへこみを直しました。いかがだったでしょうか?
また次回お会いしましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました!

フルメンテナンスのやり方はこちらから!

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