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革靴を長持ちさせたいあなたに必ず役立つ靴修理を解説!!

革を裁断する男 革靴
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私、HIROsophyは以前靴修理店で働いておりたくさんの修理靴と出会ってきました。そこでお客様から実際に質問されたことについて私なりに解説していきたいと思います。実際の靴修理はその修理箇所をよく見て総合的に一番良いと思われる修理方法を提案することになりますが、今回は修理靴が実際にあるわけではないので「私が思うには」という推定のもとに解説しますね。今ご自分の革靴が修理するべき状態にあるのかこれを読んで考えて頂けたらと思います。

革靴は早期発見早期治療で延命できます!

もうダメなのか?

「延命」と聞くとあまり良い印象はないかもしれませんが、革靴は消耗品ですので「どんなに酷使し履いても一生履けます!」という魔法の革靴は存在しません。そのため「修理をしながら長く履く」と思って頂いたほうがよいです。皆様も大事な革靴を長く履きたいとお思いですよね?

長く履くためには傷みを早期に発見し早く修理することで、結果的に修理代金も高額にならずに済みます。これはかなりエコロジーです。そして革靴に与えるストレスも最小で済み絶対おすすめです。

この革靴は修理すべき?4つの異変を察知!

どういう状態が修理するべき段階なのか分かりにくいと思いますが代表的な例を挙げます。この状態は絶対修理が必要な段階ですので、もしこんな症状が現れている場合はすぐに修理してあげて下さい。

①靴の中に水が入ってくる

通常でもマッケイ製法の靴は中底と表底を貫通して縫っているため水は侵入します。こういう場合ではなく、以前は水が入ることがなかったのに最近水が入ってくるというのはどこかに穴が空いてしまったのかもしれません。まずはどこから水が侵入しているかを突き止め原因を探りましょう。

②内側の革(ライニング)に穴が空いた

これもよくあることです。特に小指と親指が当たる部分は革が破れやすいです。擦れたり力がかかる部分なのでやむを得ないと考えた方が無難です。そのまま放置するとその部分の革が薄くなっているためアッパーにも影響します。アッパーにクラックがあった場合は余計にその部分の傷みは激しくなり、酷い場合はアッパーにも穴が空き見た目の損傷も激しくなります。

③靴底が割れた

ゴムソールとレザーソールどちらでも割れる場合はあります。極偶に割れたまま履かれている方がいますが、危険です。オールソールだけでは済まなくなってしまうかもしれませんので、早急に修理をして下さい。

④靴底が剥がれた

これは絶対に履かないで下さい!

ゴムソールに多く起こる現象でボンドの劣化やゴムソール自体の劣化により靴底(アウトソール)は剥がれてしまうこともあります。ただ剥がれてしまった場合は圧着をすれば元に戻りますが、ゴムソール自体の劣化の場合はオールソール交換がおすすめです。劣化しているものを接着してもまた剥がれるからです。

よくある革靴の修理箇所6つを徹底解説!

①革靴の踵の削れ

トップリフト交換・ヒール交換

トップリフト交換

トップリフトとは地面に接地するゴムや革の部分を指します。ここは取り外せるのでゴムを新しいものに交換すれば済みます。ゴムより上の積み上げ革まで削れている場合は積み上げ革の部分に端材を足すか、積み上げ革自体を交換します。安く済ませたい場合は端材を使います。

②革靴のソール前部半分の削れ

ハーフラバー・ハーフレザー

レザーソールの場合どうしても力がかかるソールの前半分が薄くなってしまうのはしかたがないことですが、そのまま履くと絶対穴が空きます。穴が空いてからオールソール交換することもできますが、ソールの厚みが薄くなってきた時点でハーフラバーやハーフレザーをすることでオールソールせずとも延命できます。ハーフラバーとハーフレザーですがどちらが耐久性があるかというともちろんハーフラバーです。以前の靴修理屋時代ですが、古いハーフラバーを剥がそうとしても全然剥がれなかった記憶があります。もちろん簡単には破れもしないため耐久性としては優れています。

③革靴の爪先削れ

ヴィンテージスチール・トゥラバー

革靴の爪先まで意識が向かないかもしれませんが、これは本当に重要なポイントです。仮に革靴がグッドイヤーウェルト製法の場合、爪先が削れウェルトまで削てしまいますとオールソール交換になります。さらにウェルトの上のアッパーが削れてしまった場合元に戻すことができません。しかも爪先は蹴り出しで擦り減るものなので素材によってはあっという間になくなります。そこでおすすめはヴィンテージスチールかトゥラバーです。これをつけることで爪先の補強になり減りにくくなります。もちろん減ってしまっている部分には端材を使い整えてから装着になるので見た目も綺麗に仕上がります。

④革靴の腰裏の穴

腰裏革当て

腰裏とは踵の内側を指します。ここは革靴を脱いだり履いたりする際にどうしても擦れ、何度も擦れるうちに穴が空いてしまいます。そのままにしておくと踵部にカウンターが当たり痛くなることもあるのですぐ修理が必要です。腰裏の修理は上から革を当てる修理になりますので、若干サイズ感は小さくなります。

⑤革靴の爪先部分のウェルト損傷

オールソール交換

ウェルトが損傷する場合は爪先部分がかなり削れ残っていないはずです。先ほどオールソール交換になるというお話をしましたが、オールソール交換の時にしかウェルトを交換できないからです。この部分は掬い縫いがかかっているのでウェルトのみを取り外すことができません。もしウェルトが削れステッチがほつれている場合はそれ以上削れないように注意しましょう。

⑥ライニングに穴

革当て

ライニングに穴が空くことはよくありますが放置しないようにしましょう。革靴は汗をよく吸うために放置し履き続けるとそこからどんどん傷んでいきます。ライニングの修理も革当てになるので破れているライニングの上から革を当てることになります。革当ては薄く漉いた革を使うため違和感は少ないと思いますが、神経質な方は膨らみを感じるかもしれません。

靴本体代金の30%を超える修理は考えよう

今まで早期発見早期治療というお話をしていましたが、実際修理はお金がかかるので絶対に修理しなくてはいけないというものではなく「修理代金」と「靴本体代金」と「愛着」で考えましょう。

革靴本体を22,000円で買ったとします。その革靴をオールソール交換し腰裏やライニングの革当てをし修理代金が20,000円でした。さて、この修理代金を出して修理した方が良いのでしょうか?

「何ともお答えできません」

「新しい革靴を買った方が良い!」と言いたいところですが、愛着が物凄くあった場合は修理をおすすめします。それは世界でたった一足のあなたの革靴だからです。あなたが愛してやまない革靴を「捨てた方がいい!」とはとても言えません。愛着があった場合は修理するべきですが、私は革靴本体代金の30%を超える修理はしない方が良いと思っています。つまり、22,000円の革靴本体代金の場合6,600円を超える修理は少し考えた方が良いと思っています。6,600円以下でできる修理はトップリフトの交換、ハーフラバー、爪先の補強などが可能です。つまり殆どの延命は一箇所それくらいでできるのです。

新しい革靴を買うお金に使うか、愛着を優先させるかはあなた次第です。

革靴は大事に履けば長持ちをする!!

快適!

これが結論です。

何でもすぐ捨てることは簡単ですが、愛着を持ってお手入れしてあげたり修理してあげることであなたに合ったものをより長く使うことが可能です。新しい革靴を買えばあなたの足の形に合わせるための時間が必要ですが、今あなたの履いている革靴を修理し使うことで身体にもストレスがなく快適に過ごせるわけです。そういう意味でもあなたと共に育ってきた愛着ある革靴を大切にして頂きたいと思います。

革靴を愛でよう!

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