可愛いおじ靴を探しているのですが
靴屋さんおすすめのおじ靴はありますか?
ありまっせー
靴屋おすすめのおじ靴、それはTricker’sです!
トリッカーズ?
今回は一生モノの革靴がいいんです!
長く履くことで味が出るような。
ご安心を!
歴史、製法、ディティール、どれをとっても最高級!
そんなおじ靴をご紹介します
革靴女子の皆様は、可愛いおじ靴をお探しではありませんか?
ありますよ!
普通のパンプスに飽きてしまってちょっと変わった靴が欲しいと思っているそこのあなたにめちゃくちゃ恰好良くて可愛いおじ靴のトリッカーズ/Tricker’sをご紹介します。
【おじ靴】男性が履く革靴のようなマニッシュなデザインの靴のこと。スニーカーよりもきちんとした雰囲気が出て、パンプスよりもカジュアルにキマるのがおじ靴の良いところです。
トリッカーズ/Tricker’sという最高のおじ靴
こちらがトリッカーズ/Tricker’sのL5679という型番のモデルです。
メンズシューズではバートンという名称で販売されています。
見た目が完全におじ靴ではないかぁぁぁ!
このトリッカーズ/Tricker’sはただの革靴ではなく歴史あるシューメーカーが作った最高級の革靴なのです。
何がどう最高級なのかご説明いたします!
トリッカーズ/Tricker’s L5679のこだわり
イングランド最古の製靴業者であるトリッカーズ社創業のジョセフ・トリッカー。
アメリカではエイブラハム・リンカーンが初めて政策スピーチを行なった年!
ルイ・ブライユを点字を完成させた年!
ビクトリア女王即位8年目の年!
相当昔であることは歴史を見れば分かると思います。私たちが生まれる昔からトリッカーズは存在し、トリッカーズは今日まで歩んできたのです。
トリッカーズ/Tricker’sのライニング
ライニングに落書き!?
レディースのパンプスなどには絶対に描かれていない手書きのサイズや型番の表記。
初めて見る人には「落書きか!?」と思ってしまうほどサラッと描かれています。
しかしこれを描いているのは職人ですから、温かみを感じずにはいられません。
レザーミッドソール
レザーミッドソールというのは、アウトソールとフェルトの間にあるソールのことです!
クッション性を高め、重厚感のある雰囲気を作ってくれます。
Tricker’sといえばダブルソールですが、レディースでこの仕様を用いるブランドは多くはありません。まさにこのような仕様は最高級の仕立てをするTricker’sというシューメーカーだからこそといえます。
革靴でいう「顔」です。
丸顔で可愛い。
そしてがっしりとした厚みのあるソールが恰好いい!
トリッカーズ/Tricker’sは英国王室御用達という由緒正しいシューメーカー
1989年ウェールズ公チャールズ殿下により英国王室御用達の栄誉を授かる!!
3枚の羽根をモチーフにしたチャールズ皇太子の紋章。
美しいウィングチップ
つま先の丸みはトリッカーズらしさ。
そして綺麗なパーフォーレーションとウイングチップは行儀の良さを感じさせます。
ギザギザにカットされた部分をピンキングと呼びピンキングがあるだけで華やかな印象になります。
トリッカーズ/Tricker’sはストームウェルト
スートムウェルトとは通常のウェルトに防波堤のような盛り上がりがあります。
トリッカーズ/Tricker’s綺麗なレザーソール
ソールの種類にはラバーとレザーがあります。
レザーのソールは高級感があり、美しく屈曲性や通気性に優れています。
ただお手入れが必要になりますので、ソールケアは忘れずに行いましょう。
トリッカーズ/Tricker’sの踵はV字のラバーがついた革製
トップリフトは各ブランドがこだわりを発揮している部分であります。
トリッカーズは飾り釘の打ち方にも特徴があり左右に6本ずつ、中央に1本の飾り釘が打たれています。
またV字のラバーは「アローヘッド」と呼ばれ、矢の根という意味です。
弱点を一つ言うならば、トリッカーズのトップリフトのラバーは柔らかいため摩耗も早いです。
トリッカーズ/Tricker’sの中底
中底とは革靴の中を覗いたとき、丁度足が着く部分を指します。
中底が革だと足馴染みがよく足の裏に触れた感触がとても気持ちがいいです。
トリッカーズ/Tricker’sは可愛いおじ靴
ぽってりとした可愛いおじ靴をぜひあなたの手で育てて下さい!
トリッカーズ/Tricker’sにはシューツリーを必ず入れよう!
シューツリーの必要性
色々な形のシューツリーが販売されていますが、どれでもいいというわけではありません。
革靴の形がそれぞれ違うようにシューツリーの形もそれぞれ違います。
シューツリーの入れ方
シューツリーはお洋服でいうハンガーみたいなもの。
シューツリーを入れることで履きジワが伸び、綺麗な形を保つことができます。
また履きジワを伸ばすことによりクラックなども防ぐことができるため大事な革靴を長く愛用していただくためにはシューツリーは必須アイテムといえます。
革靴購入時一緒にシューツリーも購入しよう。
シューツリーだけ後から購入するという方もいらっしゃいますが、シューツリーを選ぶ際必ずシューツリーを入れる革靴が必要になります。
後日再び革靴を持ち歩くというのは大変苦労するものです。
できれば革靴購入時一緒にシューツリーも購入することで手間を省きすぐに履くことができる状態になります。
履き口を広げてからシューツリーを入れよう。
シューツリーはぴったりとしたサイズを選ぶためシューレースをしたままではシューツリーが入りません。
無理に押し込むと傷みの原因にもなります。
一度シューレースをほどいてからシューツリーを入れましょう。
シューツリーを入れるのにもコツがあります。
シューツリーはただ入れるだけなのですが、形状が靴の形と同じなためそのまま真っ直ぐ差し込むと甲の部分で詰まり上手く入りません。
シューツリーを革靴に対し外側に倒すように斜めに持ちます。
斜めに入れることでスムーズに奥まで入れることができます。
踵部分も引っかかることがあるため慎重に。
斜めに持ったシューツリーを縦にします。
2本のパイプがある部分の隙間が革靴の履き口に引っかかることがあります。
引っかかった状態で無理に入れてしまうと履き口が切れてしまうこともあるため、踵がしっかり納まるまで慎重に動かします。
踵がしっかり納まったらOK!
ピッタリしていること、全体的にテンションがかかっていることがシューツリーの条件です。
トリッカーズ/Tricker’s L5679のサイズ感
靴の足幅、約10cm!
靴の足囲、約26.5cm!
靴の足長、約28cm!
個人的なサイズ感を申し上げるならば「大きめ」です。
私は通常革靴は24.0cmを履いていますが、トリッカーズに関しては24.0cmでは大き過ぎるので23.5cmを履きます。
ワイズはゆったりめで、二の甲にもゆとりを感じます。
履いていくうちに中底が沈み、革は伸びかなりサイズが変わってきます。
サイズを選ぶ際は注意が必要です。
履き下ろす前には必ずプレメンテナンスを!
せっかく最高級のトリッカーズ/Tricker’sをを手に入れたのだから大事にしたいですよね。
そこで履き下ろす前に必ずやって欲しいプレメンテナンスのやり方をご紹介します。
プレメンテナンスをすることで革靴は間違いなく長持ちします。
革靴女子のコレクションにぜひトリッカーズ/Tricker’sを!
女性がクラシックな革靴を履くというのはまだまだ日本では珍しい光景ですが、パンプスやスニーカーとは全然違うクラシックな革靴を履いて欲しいなぁと〝紳士靴販売員〟としては思います。
その理由はこの記事でご紹介しましたように、クラシックの革靴には深い歴史とこだわりの仕様がたくさんあり紳士靴をそのまま小さくしたような感じでとても洗練された大人の恰好よさがあるからです。
また耐久性の観点から考えても「長持ち」するのがグッドイヤーウェルト製法の革靴です。
この製法は主にメンズシューズで使われる製法でレディースシューズではあまり見かけません。
レディースシューズは返りが良く歩きやすい「ボロネーゼ製法」などが使われガッチリとした馴染むまでに時間がかかるグッドイヤーウェルト製法は主にメンズシューズの製法で有名です。
履き捨てではなく修理をし長く履くというSDGsの概念にも沿うようなグッドイヤーウェルト製法をもっともっと広く多くの方に履いていただくことで、1足は長持ちし買い替えのサイクルも遅くなり経済的にも優しい靴として認知されることを願っています。
おじ靴としても最高なTricker’sをぜひ皆様の手で育てて下さいね!
最後までお読みいただきありがとうございました!!
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