今回は紳士靴販売員の現役であるHIROsophyが忖度なしでクレープソールのメリットとデメリットを語り尽くそうと思います。
通常販売員は接客時メリットしか話さない人も沢山いますが、私は忖度せずメリットもデメリットも正直に話そうと思います。このブログを読んで下さっている方は本当のところを知りたいと思っていると思います。世間一般的に体裁構ってメリットしか話さないような偏った考え方は捨て平等に扱いたいと思います。
実際「履いてみた感想」というのはお客様が運んできてくれます。
私には私の意見がありますが、統計を自分の中でとることでクレープソールの平等な評価が生まれます。
クラークスを知る
最近のファッション誌で「クラークス」を見ない日はないほど大人気ですが、クラークスとはどんなブランドかご存知でしょうか?
今回はクラークスの歴史から大人気のデザートブーツまで徹底的に深堀していきます!
クラークスの簡単な歴史
- 1825年 イングランドの南西部でクラーク兄弟のサイラスとジェームスがスリッパの製造会社を設立
- クラークスの第一号はシープスキンの毛を使ったスリッパだった
- 1950年 デザートブーツを販売開始
- 1964年 デザートブーツが日本に登場
- デザートブーツは第二次世界大戦でヒントを得て作られ、アメリカでヒットしイギリスに逆輸入されたという非常に珍しいシューズ
- 1971年 ワラビーが日本に登場
- 1972年 デザートトレック登場
- 1980年 ナタリー登場
- 現在 デザートブーツの販売足数が15,000,000突破!
クラークスの企業理念
クラークスは創業当時から靴は「履く」ものではなく「包む」ものと考えています。
確かにデザートブーツにしろワラビーにしろそのシルエットは正に包まれているというような感じがします。
クラークスで有名なクレープソール
クレープソールは別名「天然ゴム」とも呼ばれています。
天然ゴムはゴムの木の樹液を原料としています。
クラークスのオリジナルズは2021年秋冬のモデルからFSC認証を得ています。
FSCとはForest Stewardship Council 森林環境協議会のことをいいます。
クラークスは環境破壊のない天然ゴムの農園から採取された樹液を使いクレープソールを作っています。天然ゴムは自然で再生可能な資源ということでサスティナブルの役割を担っています。
よく聞くSDGsはSustainable Development Goalsの頭文字をとったものであり持続可能な開発目標という意味です。
発音はエスディージーズといいます。
約200年前に作られた歴史あるクラークスは現代の環境問題にも配慮したsustainableな革靴に変化を遂げ時代の先頭をいくトップブランドになりました。
クレープソールのメリット
クレープソールのメリットは何といっても「弾力ある履き心地」だと思います。
踏み込んだ瞬間沈むようなクッション性はクレープソールにしかないものです。
またグリップの良さもメリットの一つといえます。
クレープソールは手で触ってみると少しねっとりとした感じがあるため絨毯の上などを歩くとかなりグリップ力が良く感じられます。
もう一つのメリットはクレープソールのシューズならではのカジュアル感があるため、アウトドアなファッションから綺麗めなファッションにぴったり合います。
クレープソールのデメリット
お客様からよく聞くクレープソールのデメリットは①熱いところでソールがベトつく、②ソールにゴミが付着する、③ソールの減りが早い、です。
販売員の私もクレープソールの革靴を履いているのでお客様がおっしゃることはその通りだと思っています。
そのためクレープソールが好きか嫌いかは結構ハッキリ分かれますし、「クレープソールは嫌い」という方も尊重されるべきだと思っています。
①熱いところでソールがベトつく、②ソールにゴミが付着する、③ソールの減りが早いについてですが、①は天然のゴムのため気温が高い場合やアスファルトが熱くなっていると溶けます。その結果ベトつくという現象が起きます。
②のソールにゴミが付着するというのは①に付随する内容でクレープソールは熱に弱く暑い夏の日などはソールがべとつきます。そしてベトついたソールにはゴミが付着することが多いのです。
その結果衛生的に、または見た目が「好きではない」という方が多いのです。
③のソールの減りについてですが、硬質ゴムのソールと比較した場合確かに天然のゴムのクレープソールは減りやすい傾向にあります。
ソールの減りが気になる方はクレープソールよりも合成ゴムソールの方が減りにくいためおすすめです。
意外なのが、クレープソールは濡れた大理石などのツルツルの場所では滑りやすいという点です。
クレープソールは表面には細かな凹凸があり地面を掴む特徴がありますが、濡れた大理石などはクレープソールが掴むことができないため逆に滑ってしまうのです。
クレープソール以外のソール
大別するとレザーかラバーということになります。
クレープソールもラバーソールになりますが、通常のラバーソールというと合成ゴムを指す場合が多くクレープソールとは見た目も履き心地が全く違うため、今回はクレープソールとは別で考えます。
ラバーソール
クレープソールのデメリットを知ってしまうと「クレープソール以外のソールがいいかな」と思う方も多いと思います。
クレープソールは天然ゴムですが、合成ゴムで作られたソールもあります。
一般的によく見るラバーソールです。
耐久性があり、耐摩耗性もあります。
雨の日にも滑りにくく実用性があり使いやすいです。
ソールの手入れをするのが面倒だと思われる方はラバーソールが向いています。
ドレスの雰囲気が若干落ちますが、今は素人目にはパッと見レザーソールとの違いが分からないようなラバーソールを用いたドレスシューズは沢山発売されているためラバーソールだからカジュアルだという印象はありません。
レザーソール
レザーソールは革底とも言われるソール素材が革のものを言います。
通気性が良く、屈曲性が良いという特徴があります。
私は一日中室内で立った状態で仕事をしているためレザーソールを選んでいます。
ラバーソールよりも屈曲性があるため、しゃがみ込んで接客をしたり歩いたりすることに支障がありません。
レザーソールは場所により滑るという印象がありますが、しっかりとソールケアをしていれば滑りにくくなります。
クラークスで有名なモデルをご紹介!
歴史を感じるクラークスを履きこなす!
デザートブーツ 1964年日本誕生!
1964年の日本は東京オリンピックで金メダルを16個も獲得し、海外旅行が自由に行けるようになり、今でも大人気のカルビーかっぱえびせんがヒットしました。
ファッションではアイビールックが大流行し銀座アイビー(みゆき)族という銀座のみゆき通りを徘徊するハイティーンがトレンドになりました。
最近復刻版が出ましたVAN REGALも丁度その頃みゆき族に愛された革靴です。
VAN REGALを見て懐かしく感じた方も多かったと思います。
「真似はされても、超えられることのないシューズ」
この一文はまさにその通りです!!
よく模造品を見ますが、本物のクラークスを超えることはできません。
シルエット、素材、履き心地、どれをとっても本物のクラークスとの違いは歴然です。
またクレープソールはクラークスのトレードマークであり、クレープソール無くしてクラークスは語れません。
■チャールズF.ステッド社による高級感あるスエードで作られたメンズのデザートブーツ。
1950年にネイサン・クラークが発売したオリジナルのクラークス・デザートブーツは、カイロのオールドバザールで売られていた粗削りなブーツにインスピレーションを得たものです。
たちまちヒットし、非番の陸軍将校の間で流行しました。真似はされても、超えられることのないシューズ。
すっきりとしたシルエットにシンプルなレースアップとClarksのトレードマークであるクレープソールを合わせました。
リーガルオンラインショップ
https://shoes.regal.co.jp/shop/g/g290JCS_____SADS__60
ワラビー 1971年日本誕生
1971年の日本とはどんなことが起こっていたのでしょうか?
NHK総合テレビが全番組カラーテレビ化し、マクドナルド日本第一号店が銀座にオープンし、日清のカップヌードルが流行り、スマイルバッヂが大流行しました。
小柳ルミ子の「わたしの城下町」がヒットし、映画では「男はつらいよ 寅次郎恋歌」が配給収入7.8億円という数字を叩き出しました。これはただのヒットではなくメガヒットですね。
その年にワラビーは日本に登場しました。
■モカシン構造と機能的なシルエットを持つWallabeeは、ClarksのOriginalsコレクションのアイコンとして全世界で支持されています。
シンプルでクリーン、履き心地の良いレースアップスタイルに、Clarksの象徴でもある、時を経ても古びることの ないクレープソールを組み合わせています。
リーガルオンラインショップ
https://shoes.regal.co.jp/shop/g/g295JCS_____BS____60
ご紹介したクラークスのモデル以外に定番モデルはまだまだあります。魅力的で風情を感じるクラークスが気になる方は、クラークスのホームページをこちらからご覧下さい!
クレープソールはソールのバリエーションの一つである
今回はクレープソールのメリットとデメリットについて詳しくお話ししましたが、デメリットがあるから悪いソールというわけではなくクレープソールもソールの一つであるということです。
どんなソールにもメリットがありデメリットがあります。
それはどんなソールでも同じです。
そのメリットの部分がデメリットの部分を超えることができれば、あなたにとってとても有益なソールといえるでしょう。
クッション性とグリップ力、履き心地を重視するあなたはクレープソール向きです。
私は目の前を闊歩する男性がクレープソールのクラークスを履いている姿を見て「クラークスのメリットを分かってくれたんだ」と思います。
クラークスというブランドが好きだと思ってくれた方かもしれませんが、クレープソールを受け入れてくれたからこそ今履いているのだと思います。
このブログを読んでクレープソールが気になった方はぜひクラークスのオリジナルズのクレープソールを履いて下さいね!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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