
コロナ禍においてリモートワークが増え、パソコンをしながらラジオを聴いている方も増えたことと思います。
そこで今回は〝低価格で楽しめるラジオ〟をご紹介します。
高いお金を払えば何でも揃うのは当然ですが、低価格でも十分にラジオを楽しむことができます。
私が知る中でラジオとは数百円で買うことができる高度な機能を持った電波を受信できる機械がラジオです。
ラジオは学生時代流行りの曲を聴くために毎日同じ時間にラジオの前にテープレコーダーを用意し静かにして学校で人気の流行歌を録音したことを覚えています。
録音中は息を殺し物音を立てないように注意し、ラジオから流れる音楽を必死に録音していました。
とはいえ、このエアチェックというやり方は1970年代に流行っていましたが私が録音していた頃はそれより大分先のことになります。
多分1970年代から数十年録音方法の仕方が変わらなかったためでしょう。
当時の私は何も不便さを感じずエアチェックを行なっていたことを思うと、時代を感じます。
「今更ラジオ?」と思う方もいらっしゃるかと思いますが、当時に戻ってみるつもりでもう一度ラジオの楽しさを思い出していただければと思います!
おすすめのラジオの種類5選

いざラジオを購入しようとしている方にどんなラジオがいいのか、提案させていただきます。
ラジオをわざわざ購入しようとしているあなたはかなりのラジオ好きですね。
そこで様々なラジオがネットや実店舗で販売されている中でどんなラジオがあなたに合っているのか、その特徴を見ていきたいと思います。
①短波放送が聴けるラジオ

競馬好きの皆さん、ラジオNIKKEI聴いていますか?
ラジオNIKKEIでは競馬の実況中継、経済、医療、投資といった専門的な内容の番組を放送しています。
ラジオNIKKEIは短波という電波を使って放送しているラジオです。
そのために短波を受信できるラジオが必要になります。
周波数は6.055MHz(第一放送)、6.115MHz(第二放送)を中心に放送しています。災害時は9MHz帯の電波も使用します。
短波ラジオは5,000円くらいから販売されているため、気になる方は手軽に購入できます。
ただ実店舗の販売店では売っていないこともあるため、ネットの方が確実に購入できると思います。
②航空無線を聴くためのエアバンドラジオ

ラジオNIKKEIで驚いていた皆様にはもっと驚く情報がございます!
なんとエアバンドが聴けるラジオが存在するのです!!
航空機ファン、必聴のエアバンド!
「エアバンド?」と思った方はこの先も読むことをおすすめします。
エアバンドとは航空無線のことです。
つまり空港の各管制席や航空交通管制部の各セクターそれぞれの周波数が割り当てられているためその周波数を傍受することができれば管制官のやり取りが聴けるというわけです。
しかし注意しなければならないのは傍受した内容を漏らす、窃用することは電波法で禁じられているため注意して下さい。
エアバンドを聴けるなんてまるでパイロットになった気分ですね!
ワクワクが止まりません。

③持ち歩けるポケットラジオ

「いつでもどこでも傍にラジオを感じていたい!」と思うあなたにはポケットラジオをおすすめします。
ポケットラジオのサイズはポケットに入れて持ち歩けるほど小さくコンパクトです。
私が購入したオーム電機のRAD−P132N−Hは非常に小さく大きさはカードケースほどしかありませんが、実に優秀でAMとFMが聴け電波の感度も良いです。
(個人の感想です)
ポケットラジオは少しだけラジオに触れてみたいという方にはピッタリです。
④自宅の中で移動しながら聴くホームラジオ
ポケットラジオよりもサイズは大きくなりますが、コンパクトで家の中をラジオを持って移動できます。
キッチンで聴いたり、ベッドで聴いたりと持ち運ぶことができまた感度もいいです。
また操作が簡単で、デザイン性があるため個性が出しやすいという特徴があります。
黒か白のイメージがあるラジオですがホームラジオはピンクやイエローといった可愛い色のラジオも出ています。
ホームラジオは外には持ち出さず、家の中で聴くことに適しています。
いつもラジオを聴いていたい!という方はまさにホームラジオがおすすめです。
⑤CDラジオ
その名の通り、ラジオとCDが聴ける機器です。
MP3の音楽が流行しているためCDで音楽を聴く方は減っているのかもしれませんが、CDはCDの良さがありますよね。
ブックレットは当時楽曲が作られた様子が載っていたりと、CDでしか味わえない良さもあります。
私はCD派なので頻繁にCDを購入しますしブックレットに載っている音楽ライターのコメントや作者やプロデューサーなどの製作秘話など好んで見ています。
ラジオは最新の流行歌が聴けますし、流行の先取りにはとても適していますので音楽好きの皆様にぜひおすすめするのがCDラジオです。

ラジオのAMとFM

AM放送 | FM放送 | |
電波波形 | 振幅変調 | 周波数変調 |
音質 | 雑音入りやすい | クリアな音質 |
範囲 | 広範囲に安定した放送 | 放送範囲はAMより狭い |
可聴範囲 | 海外放送も可能 | 地域限定の放送 |
建物内 | 聞こえにくい | 聞こえやすい |
アンテナ設置 | 川辺など | 山頂や鉄塔 |
波長の大きさ | 波長約500m | 波長約4m |
周波数 | 526.5~1606/5kHz | 76.1~94.9MHz |
放送される音の範囲 | 100Hz~7500kHz | 50Hz~15000Hz |
ラジオにはAMとFMが有名ですが、何が違うかご存知ですか?
「音が聞き取りにくいのがAM」という印象があるかもしれませんが、それ以外にも色々違うのです。
確かにクリアな音に聴こえるのがFMですが、広範囲まで電波を飛ばすことができるのはAMなのです。
そのためAMは海外まで届けることができますし、グローバルな放送をすることができます。
ただ遮るものがあるところでは電波が届きにくく、ラジオが受信しにくいということもあります。
また災害時AM放送をFM放送にし流すというワイドFMというものもあります。
特徴はワイドFMではAMが良い音で聴け、今まで聴こえにくかったビルの谷間や山間部などでも聴けます。
ワイドFMとして使用する周波数は90.0MHz〜94.9MHzを加えた76.1MHz〜94.9MHzです。
テレビにないラジオの魅力

ラジオとテレビの違い
テレビとラジオは何が違うのでしょうか?
もちろんテレビには映像があり、ラジオには映像がないという点が一番違うのかもしれません。
私は子供の頃深夜までラジオに齧り付いているほどラジオが好きでした。
何故私はテレビもあった時代にラジオに夢中になっていたのか?
それはかなり明白なことでした。
- アーティストの息遣いまで感じることができる
- 映像がない分ラジオの説明は詳しくて分かりやすい
- 最新の音楽が流れている
- DJの好きな楽曲を聴くことができる
- 視聴者との距離感が近く投稿することで個人的な感想をDJに読んでもらえる
- DJ、パーソナリティの個人的な話が聴ける
- 一つの番組が長いもので数時間に及び「ながら視聴」できる!
- 声色を楽しむ
- 効果音が面白い
- 情報が速い
子供の頃から感じていたのはテレビというのは大きな組織が作っており、パーソナリティの些細な話やプライベートな話などはされません。しかしラジオは本当に些細な日常を切り取ったかのような些細な話をパーソナリティはしたりすることもあり視聴者はパーソナリティの身近な存在になれた気がするものです。
パーソナリティとは友達でも知り合いでもないのですが、「外苑の桜が綺麗です」と言われれば見たような気になりますし「山手線が沿線火災のため上下線運休していますので注意して下さい」と言われれば身近な存在に注意されている気になるものです。
正直ラジオ好きの私ですが、「これだけはテレビが絶対いい!」と感じているものがありそれは〝天気予報〟です。天気図など見ながら気象予報士が説明してくれるテレビと違いラジオの場合は全て言葉で説明することになるので視覚から捉えることができるテレビは分かりやすいと言えます。
またテレビと違いラジオはジーッとしていなくても聴いていればいいだけなので、何かをしながらラジオを聴いて情報を得るということができます。
これは大変便利で家事をしながら、料理を作りながら、ご飯を食べながら、車を運転しながら聴くことができるので作業も進み一石二鳥です。
ラジオが今も人気がある理由

売れている芸能人はテレビのレギュラーとラジオのレギュラーを数本抱えることも珍しくなくテレビでは見れない素顔を覗かせるのがラジオだといえます。
また駆け出しのアーティストやアイドルが週一回30分程度の番組を持つことがあり、そこで未来のファンを獲得することで地道に人気を上げていく場でもあります。
有名になる前に出ていた番組でその後ずっとファンでいることも少なくありません。
「(彼や彼女らが)武道館に立つ日まで応援する!」
と心に誓い投資をしている方もたくさんいます。
そういうツールとしてラジオは非常に便利であり、大事なツールともいえます。
好きな人をもっと身近に応援しよう!
ラジオから流れるDJのおしゃべり

子供の頃は博学でリスナーの悩みや質問に対して何でも答えることができるDJをすごい存在だと思っていました。
軽快なお喋りに初めてのゲストとも上手にコミュニケーションを取れるDJに少し憧れていたこともあります。
そんなDJのお喋りを何かしながら聴いているだけで心が軽くなる時があります。
他愛ないお喋りの意味をそこで感じます。
自分とは関係ない世界の違う話かもしれませんが、誰かを刺激し新しい目標を生み出したり生きる糧になっている方も多いと思います。

ラジオには複数の周波数がある

周波数(国内) | 雑音による混信 | 到達範囲 | |
中波(AM) | 526.5~1606.5kHz | 雑音は音として出力 | 広い(海外でも可) |
短波(日経ラジオ) | 3.925MHz〜 | ||
超短波(FM) | 76.1〜94.9MHz | 雑音は出力音に出ない | 中程度(10〜100km) |
ワイドFM | 90.0〜94.9MHz | ||
エアバンド | |||
VHF帯 民間機 | 118〜136MHz | ||
軍用機専用 | 138〜142MHz | ||
UHF帯 軍用機専用 | 225〜400MHz |
超短波、短波、中波などそれぞれが使用している周波数が異なります。
エアバンドといわれる航空無線を聴ける機器を使用した場合、周波数はFMの上の118MHz以上になります。
民間機の周波数と軍用機の周波数は異なっているため航空無線と一括りにいっても全く違います。
チューニングにより目的の周波数に合わせることで受信できるようになりラジオを聴けるようになります。
ラジオのアナログチューニングとシンセチューニングの違い
アナログチューニングとは同調用のつまみを回し周波数を合わせていきます。
周波数を合わせることで選局できます。
微妙な匙加減が大事になります。
シンセチューニングとシンセサイザー機能と書かれていることもあり、一般的には周波数がデジタル表示されており表示されている周波数を見ていると数字が一つずつ上がっていく訳ではなく飛び飛びで上がります。またメモリー登録ができるためワンタッチで聴きたいバンドを選ぶことができます。
シンセチューニングは楽ちんで手間要らず、またプリセット登録(メモリー登録)できるため後から聴きたい時に大変便利です。
個人的にとても便利だと思ったのは周波数がデジタル表示されているものは今現在自分がどのバンドを聴いているのかが分かります。アナログ表示の場合、周波数が似ているものの場合自分がどのバンドを聴いているのかが分からないことがありました。
例えばJ-WAVE81.3FMを聴いていると思っていたら実はTokyoFM80.0だったというようなことが起こりうるのです。
どんな時にラジオを聴くのか
ラジオの良いところはそのサイズから持ち運びができたり場所を選ばなかったりするのでとても便利です。
朝起きてすぐにテレビを点ける方がいるように、朝起きてすぐにラジオを点けるのです。
そして歯磨きをするときはそのラジオを洗面所に持っていき、就寝する時は寝床に持っていきます。
生活と共にあるのがラジオです。
そのラジオで得た情報は無料です。
今の時代、無料であることが少ない世の中でラジオから得ることができる情報はラジオ本体代金と少しの電気代になります。
ドライブしながらカーラジオを聴く

ドライブをしながら音楽を聴いたり、またラジオで道路交通情報を聴くこともあると思います。
今起きている事故や渋滞の情報をリアルタイムで伝えてくれるのがラジオです。
今向かっている目的地までの道のりが事故で渋滞していないか、工事をしていないかなどカーナビでも分かりますが音声で素早く認識することができるラジオはとても便利です。
JARTICでは、全国のセンターから、各地のNHKや民間放送局を通じてラジオ・テレビの放送で道路交通情報を提供しています。
JARTIC 公益財団法人日本道路交通情報センター
リラックスの手段としてラジオを聴く

実際のラジオの利用として「リラックスのためにラジオを聴く」という方が多いのではないでしょうか。
喧騒を逃れ落ち着いた部屋でラジオから流れる音楽を聴いたり、DJの喋りを聴くというのはストレス発散にいいものです。
自分の経験してこなかったことや、また知らなかった知識などを得るためにもラジオは便利です。
新しい発見をすることで心身ともに穏やかになり、1日の疲れを癒してくれることでしょう。
災害時の情報源としてラジオを用意しておく

忘れてはいけないのが「災害用としてのラジオ」です。
災害時、ラジオは重要な情報源になります。
防災リュックや防災グッズには必ずラジオを入れておいたほうが良いでしょう。
災害時に電気が停電することは大いに考えられます。
各メーカーから手回し付きラジオというハンドルがついておりハンドルを回すことで発電し充電できるというラジオが発売されています。
いざという時電気も電池も尽きてしまったという時に災害時に使える災害用ラジオを用意しておくと大変心強いと思います。
ラジオを録音したい
ラジオをカセットテープに録音する

ラジオ放送を聴きながらカセットテープに録音することもできますし、予約録音もできます。
昔はラジオのスピーカーの前に録音用の機材を置いて声を殺して録音したものですが、現代においてはその心配はなく録音ができますね!
あの当時が懐かしいです、誰かが物音を立てると不機嫌になって一生に一回のチャンスを棒に振ったと感じるくらいショックを受けていたものですからね。
ラジオをSDカード・USBメモリーに録音する

昔の録音といえばカセットテープですが現代ではパソコンでもよく使用するSDカードやUSBメモリーにワンタッチで録音することが可能です。
ラジオを録音してパソコンで聴くことができますし、SDカードやUSBメモリーは別の場所に持ち出すことも簡単にできます。
またデータ化されているため複製を作ることは簡単にでき、保存も保管も楽ちんです。
ラジコでラジオを聴く

radikoとはスマートフォン用のアプリケーションでスマホを使ってラジオが聴けるというものです。
ラジコは、あなたが今いるエリアで放送しているラジオ局を
パソコンやスマートフォンで聴くことのできるサービスです。
radiko ラジコとは
ラジコの特徴は、
- 過去1週間に放送されたラジオが聴ける
- 日本全国のラジオが聴き放題
先ほどラジオは姿形を何十年と変えていないと言いましたが、ラジオも進化していました。
昔ながらのラジオはそのままに、新しいラジオの視聴方法としてスマートフォンやパソコンからもラジオが聴ける時代になりましたね。
もっと身近に、手軽にラジオを聴けることに感動です。
耳で聴く情報、それがラジオ

これだけ文化が発達し様々な電子機器は見た目を変えスペックが上がっている中でラジオはほぼその見た目や機能は変わっていません。
連絡手段として登場したポケットベルはやがてPHSとなり、さらに携帯電話となり今ではスマートフォンに進化しました。その見た目は大きく違います。
不思議ですよね、ラジオ。
目で見る情報のテレビ、耳で聴く情報のラジオ、どちらも人を楽しませてくれてある時は重要な情報を教えてくれます。
早朝も深夜もあなたに付き合い、あなたに寄り添い、同じ時間を過ごすラジオ。
もっとラジオを聴いて活用していきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました!

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