
世の中、パソコンやスマートフォン、タブレットなどの電子機器を一人一台持つことが当たり前になり、それと同時に手書きで何かを書くこと自体少なくなってきています。
特に大人になるに連れて手書きの機会は少なくなり、日本人ですが漢字を忘れてしまったりすることは珍しくありません。
しかしそんな現代でも手書きの良さというものに注目している方がいることを私は知っています。
例えば…手帳です!
スマートフォンやパソコンでスケジュールを管理すれば事足りますが、手帳に自分で書くことで忘れないようにするといった別の目的があったりします。
また手帳の文字を装飾することで自分だけのオリジナルの手帳が完成しますよね。
そこで今回は手帳に最適なボールペン、ジェットストリームエッジのご紹介をいたします。
なんといっても最大の特徴は「超極細」であるという点です。
通常のボールペンは0.7mmが主流とのことですが、このジェットストリームエッジは何と「0.28mm」という驚くべき細さなのです。
三菱鉛筆のジェットストリームとは
ジェットストリームとは三菱鉛筆株式会社が発売している筆記具のボールペンです。
「クセになる、なめかな書き味」
というキャッチフレーズで売り出されました。
ボールペンの油性インクといえば「速乾性がなく書いた後手で触ると汚れる」というイメージが私の中にはありましたが、欠点を改善させて完成されたのがジェットストリームインクです。
速乾性だけでなく、低粘度で潤滑性に優れ従来のインクと比べて濃い描線を実現しました。
『ジェットストリーム』は三菱鉛筆の中のブランドとして確立しており、今では様々なタイプのジェットストリームが販売されております。
ジェットストリームエッジの最大の4つの特徴

今回は『ジェットストリーム』の中でも圧倒的な細さを誇る「ジェットストリームエッジ」をご紹介します!
その線の細さはなんと「0.28mm」です。
一般的なボールペンが0.7mmとのことですからかなり細い部類に入ると思います。
①超底摩擦のジェットストリームインク

ジェットストリームインクは「低粘度、速乾性、なめらか」という特徴があります。
三菱鉛筆における試験では従来商品のインクと比較し150g荷重時、速度4.5m/分では約30%も筆記摩擦比が減りました。
改良に改良を重ねた結果従来品と比較してもジェットストリームインクは圧倒的になめらかな書き味を実現したといえます。
②新開発の「ポイントチップ」

最初のジェットストリームが開発された時、大変だったとされるペン先の「チップ」の開発は「なめらか、速く乾く、色は濃い」という特徴を維持しつつインクとペン先のマッチングを研究し続けたといいます。
驚くことに今ではジェットストリームは「なめらかな書き味」が当たり前になっていますが当時は「このなめらかさが嫌い」という意見が社内から出されたそうです。
一番の売りなのに…。
新しいインクとペン先のチップを作るにあたり、社内でも反対意見が出されたことが分かります。
何事も新しいことを始めるには反対意見がつきものなのですね。
それが例え将来の大成功を収めることであっても、最初は手探りでありこの段階では成功するか失敗するかはまだ誰も分からないため開発者も相当苦労したことと思います。
『ジェットストリームエッジ』のペン先は従来品と比較するとペン先にかけてスリムに絞った形状をしており細かい筆記作業をする際にもペン先がクリアに見えるように設計されています。
③重心をペン先に置くことで安定した書き心地に
実際に『ジェットストリームエッジ』を持ってみますと、持ち手部分がずっしりとし上半分は非常に軽く感じます。
下の方に重心を置くことで安定を図り書きやすくしているようです。
④グリップ部分には細かいライン加工
『ジェットストリームエッジ』のグリップ部分をよくみてみると、細かなラインが縦に入っています。
これはしっかりとしたグリップを実現するためといえます。
実際にジェットストリームエッジを使ってみた感想

三菱鉛筆株式会社の作り出した『ジェットストリームエッジ』の特徴はよく分かりましたが、実際にその素晴らしい特徴を体験しレビューしたいと思います。
①圧倒的に細い0.28mm

実際にジェットストリームの細さを体感してみました。
同じジェットストリームインクで0.5mmと0.7mmと今回の『ジェットストリームエッジ』の0.28mmの書き比べです。
当然0.28mmはかなり細いです!
その細さは他を圧倒し、まるで小さな方眼用紙のマス目に書き入れるためのペンのようです。
極細といわれる0.5mmと比較してもかなり細く感じられます。
ネットでは『ジェットストリームエッジ かすれる』と出てきますが、私はそのような感じはなく多分ペン先を寝かせ過ぎるとペン先のチップが回転しにくくなりかすれてしまうのかなと思いました。
正しいペンの持ち方をすればかすれることなく文字を書くことができました。
正しい鉛筆の持ち方はTombow(株式会社トンボ)で紹介されていますのでこちらからどうぞ!
②手帳などに小さな文字を書くことに向いている


『ジェットストリームエッジ』0.28mmはどれくらいの小さな文字が書けるのか私が実験してみました。
できる限り小さく文字を書いてみると、約1mm程度の文字も書けます。
例えば罫線が5mm程度の中に文字を書く場合、0.7mmのボールペンでは多分字が潰れてしまうでしょう。会社で配られる〝年末調整〟の欄を思い出して下さい。かなり細い欄に保険金額などを書き入れなくてはいけなかったはずです。
公式書類の場合、修正テープなどで修正はできず通常二重線で消して訂正印を押すことが多いと思います。できれば間違えたくはないのが人ですよね。そんなとき、『ジェットストリームエッジ』0.28mmがあれば枠をはみ出すことも、字が潰れて読めなくなることもないでしょう。
また手帳に記入する場合も同様で、マンスリータイプの1日が1マスになっているタイプであっても予定をしっかりと書き込むことができます。
今流行りの時間ごとスケジュール管理が書き込める手帳であっても細い罫線の中に『ジェットストリームエッジ』0.28mmであれば書き込むことが可能です。
③重心が持ち手寄りのため安定感がある

持ち手部分にはグリップ力を高めるためライン加工がされていますが、実際に握ってみるとこのライン加工に指の腹がしっかりと当たり滑りません。
また握ればすぐ気付くのですが重心が持ち手部分にあるためグラつきがなく安定します。
手の甲よりも上に重心がきてしまうとペン先を動かすためにに遠心力によりグラつきが大きくなり字がブレてしまう可能性を感じました。
小さな文字を書くためのペンだからこそ小さなブレも致命的になるため、「ブレない」というのはとても大事なポイントです。
④仕事にも向いているシンプルなデザイン性

パッと見た感じの印象は非常におしゃれであると思いました。
グリップ部分は縦にラインが入っていますが、その上の半分は六角形になっておりペンが転がるのを防いでくれるようです。
これはまるで小学生の時に使用していた三菱鉛筆の形を想像させます。
ビジネスで使う場合、派手なデザインは敬遠されるでしょう。
シンプルで機能性に優れているボールペンこそビジネス向きといえるのです。
ジェットストリームのペン先に注目してチップを見てみた

『ジェットストリームエッジ』には新開発された「ポイントチップ」が採用されていますが、他のジェットストリームはどんなペン先なのか拡大鏡を用いて観察します。
3色のジェットストリームプライムや回転式繰り出し式シングル(単色という意味)はタイプは違いますがペン先を見ると同じように見えます。やや太めの円錐というような形に見えます。
唯一全然違う形状のペン先は今回ご紹介している『ジェットストリームエッジ』です。
ペン先にかけてスリムになっておりシャープな印象を与えています。
やはり他のボールペンのペン先とは一線を画していますね。
改めてジェットストリームの凄さを知る

最近では100円ショップやスーパーマーケット、コンビニなどでも取扱があるジェットストリームですが苦心の末生み出され日本のみならず世界でも販売されるようになりました。
そのジェットストリームはこれで終わりではなく更に進化を遂げるべく『ジェットストリームエッジ』という今までのジェットストリームを超える技術を集結した商品を開発したことは、技術者の〝想い〟と〝愛情〟を感じずにはいられません。
知れば知るほど私はジェットストリームの虜になり、そのボールペンに賭ける企業の情熱をもっと多くの方々に知って欲しく思いました。
「たかがボールペン」と思っている方はぜひ一度ジェットストリームを体験してみて下さい!
最後までお読みいただきありがとうございました!

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