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超簡単!足のサイズ測り方と靴屋の店頭で欲しい革靴が見つかるコツ

革靴
この記事は約18分で読めます。
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裸足の足

靴を選ぶとき何を気にしますか?

デザイン?色?素材?値段?
色々な条件があると思いますが、やはりサイズではないでしょうか?
特にスニーカーよりも厳密なフィッティングが必要になる革靴はワンサイズ違うだけで全く履き心地は変わってしまいます。
可能な限り足に合った革靴を選ぶことが足の健康と歩きやすさにつながりますので、今回は足長だけでなくワイズ/ウィズ、足囲・足幅というもう一つの革靴を選ぶ際のサイズ基準についてシェアしたいと思います。

紳士靴販売員が考える店頭でのサイズフィッティングの基準

毎日たくさんの方のフィッティングを行なっている紳士靴販売員は何を基準にフィッティングをしているのかざっくりいいますと

  • 足囲
  • 足幅
  • 足長

です。この3つはとても重要だと思います。
毎回スケールで測定しないにしても紳士靴販売員を長くやっていると一度基準となる革靴に足入れするとおおよそのことが分かります。
「このお客様は足幅がかなり広く、足長自体は短い。大体ウィズで4Eくらいだから◯◯◯メーカーのものを勧めよう」
などです。

紳士靴販売員は何となく測定をしなくてもどんな足の形をしているかを見極めることでおすすめするブランドや品番が決まってきます。
お客様自身が自分の足についての情報を持っている場合にはその情報に添ったものを提案します。

自分の足を知ろう

茶色のパンチドキャップトゥ

お客様自身が自分の足についての情報を持っている場合、ある程度おすすめする革靴が決まってきます。そうなると紳士靴販売員はお客様の要望に近いものを提案することができます。
つまり、お客様自身が自分の足についての情報を持っていることが自分自身が“履きたい革靴を選びやすくする”ことにつながります。

ではお客様である皆様が「履きたい!」と思う革靴を選びやすくするためにご自分の足を測定してみましょう!

まずは自分の足長を知る!

サイズを測ってみよう!

販売員が「サイズはおいくつですか?」と聞かれ答えることができなかった場合自分に合ったサイズにたどり着くまでに時間がかかりフィッティングされているお客様自身が疲れてしまうため、自分の足の実寸を知っておくとスムーズです。

完璧にサイズが分からなくても大体の足のサイズが分かると革靴のサイズとスニーカーのサイズの予測ができます。

足長 ソクチョウ

まずは足長を測ってみましょう!
足長は踵の一番出っ張ったところから最も長い指の先までの長さです。

裸足になり白い紙の上に立ちます。
つま先部分と踵部分の一番長いところに印をつけて足を抜きます。
2箇所の印を結ぶと足長が分かります。

足幅 ソクフク 

足幅とは母趾と小趾の一番出っ張っているところを一直線に測った時の長さです。

ワイズを選ぶときの1つ目の基準になります。
足幅は曲線に沿って図るのではなく一直線に測りましょう。

足囲 ソクイ

足のボールジョイント、母趾と小趾の付け根をグルっと1周し計測した時の長さです。

ワイズを選ぶ際の2つ目の基準です。
足囲は靴に足入れできるかどうかのポイントになります。

靴選びをするとき、実寸を知っていることである程度の基準ができ楽になります。
足幅の場合は基準より自分の足は広いのかどうかを知るとある程度のデザインが絞られます。

革靴を選ぶ時に気をつけたい“いつも痛い”にならないために

「革靴履くといつも◯◯が痛いんだよ」
という方、かなりいらっしゃいますね。

痛みを我慢して履く革靴ほど憂鬱なものはありません。
ましてや仕事で履く場合、基本的には一日中革靴を履き解放されるのは帰宅してからという方がほとんどではないでしょうか?

今回はいつも同じところが痛いと感じる場合の原因と解決策をシェアします。

いつも足の親指、小指が痛い

これは私が接客する中で一番多い悩みだと思います。
小指や親指が内側に押されることで痛みを感じるというものです。

その場合は、足囲が広いモデルを選ぶと良いでしょう。
「足囲が広いモデルはどうやって見分けるの?」という疑問は即解決!
足囲はワイズ/ウィズで確認できます。

日本のメーカーのワイズ/ウィズとは

靴底に書かれたワイズ

ワイズ/ウィズという言葉を聞いたことがあると思いますが、ワイズ/ウィズは足囲、足幅を指す言葉です。

「スリーイー」または「サンイー」という呼び方は靴底などに記載されているワイズ/ウィズの表記のことです。
靴底以外にもライニングに表記されている場合があります。

ワイズ/ウィズをの見方 width

ワイズ表記
ワイズ/ウィズ表記

これは暗号か!?
日本ブランドの靴底には暗号のようなアルファベットが並んでいます。
ワイズ/ウィズはAからアルファベット順に太くなっていきます。

例えばサイズが25.0cmワイズ/ウィズがDの靴とワイズ/ウィズがEの靴ではEの方が太いということになります。
つまり、足長がピッタリであってもワイズ/ウィズが合っていない場合キツく感じたり緩く感じることもあるということになります。

サイズ換算表を見ると詳しく書かれていますが、このサイズ換算表を暗記することは難しいので自分の足のサイズを測った際に「25.0cmの3Eくらい」と覚えておくだけで安心して革靴を選ぶことができます。
足長25.0cmの場合3Eは、足囲25.5cm足幅10.4cmということになります。

いつもくるぶしが痛い

足首の骨格標本

くるぶしとは医学用語で「外果」「内果」といって足根骨の上、脛骨の下にあります。
このくるぶしの位置は個人差があり、場所が変わるということはありませんがほんの少しくるぶしの位置が人それぞれ違います。

そうなると革靴を履いたときくるぶしにトップライン(履き口)が当たるということも人によっては起きます。
当たることによる弊害は痛みです。
ひどいとくるぶしの下にトップライン(履き口)が食い込み皮膚が切れて出血することもあるので注意が必要です。

革靴に対してのくるぶしの位置の確認

裸足でくるぶしを見てもその位置が高いのか低いのかは判別できるものではありません。
そのため革靴を履いて後方や側面を自分以外に見てもらうか、カメラで撮影してもらい客観的にくるぶしと革靴のトップライン(履き口)の位置を確認しましょう。

くるぶしが内側、または外側に倒れていないか確認

革靴を履いた状態で後方から見ると内側ないし外側に足自体が傾いておりくるぶしにトップライン(履き口)が食い込んでいるという方を見掛けます。

この場合根本的な解決は病院へ行き治療を行うことになりますが、簡易的に矯正させたい場合は「O脚X脚用挿入中敷」を使い足が傾いている側を持ち上げるという方法があります。
これは医療行為ではなく簡易的に矯正させる方法になりますので、この挿入中敷を使い続けるよりは病院で検査を受けることをおすすめします。

挿入中敷とは、出来上がった靴に入れるタイプの中敷でフィッティングの調整、靴を履いた時に生じる痛みや疲れの軽減、また傷ついた足の治療や矯正をするために設計されています。

いつも踵が擦れて痛い

ピッタリなサイズ

踵の骨の変形の可能性

革靴のメーカーを変えても、どんなラストの革靴を選んでも踵が擦れて毎回痛い場合は踵の骨の変形などを疑います。

私が接客し時々遭遇する方は「怪我をしたことがあり骨が飛び出ている」というものでした。
そのような方は踵の骨が通常の状態ではなく、飛び出していたり引っ掛かっていたりと擦れる要因になっている場合があります。

これは全て“可能性”でありますので、疑わしいと思った場合は病院で検査をされることをおすすめします。

足長は合っているものの靴の踵周りのアールが広い可能性

「足長は合っている」というのは踵からつま先までの長さは充分に足りているという意味です。
靴のサイズ選びは足長だけでは選ぶことができません。
そのため「足長は合っているものの靴の踵周りのアールが広い可能性」があるのです。靴の踵周りの長さが足の踵周りの長さよりも広い場合当然ながら踵周りに隙間が生まれユルユルとした違和感があります。

ユルユルとした状態で長い時間歩くと踵が上下運動を繰り返し、気付くと踵が擦れて出血していることがあります。

この場合、サイズを下げるという選択肢もありますがサイズを下げた場合当然ながら足長だけでなく足幅も短くなります。そのため「縦も横もキツい!」という感覚になることもあります。

様々な原因で踵は擦れ痛みが生じることがありますので、踵が擦れて痛い場合にはもう一度サイズフィッティングを行いどこに原因があるか突き止めましょう。

詳しくは書きませんでしたが、踵周りの革が硬く革が馴染むまでの間は痛い場合もあります。革を揉みほぐすか履きならし革が柔らかくなるまで待ちましょう。

最終的にはパターンオーダーやビスポークもおすすめ

「自分の足に合う革靴が見つからない」
という方が多いのは私もこの業界が長いためよく知っています。
しかし、少しでも“気に入った革靴を履く”ためには足を測定し情報を集めておくことで選びやすくなります。
また自分の足のサイズ以外にも骨格の特徴なども併せて覚えておくともっと革靴選びは楽になります。

どうしても「自分の足に合う革靴が見つからない」という方にはパターンオーダーシューズビスポークという方法もあります。パターンオーダーシューズは幾つかのラストから自分の足に近いものを選び足長やワイズ/ウィズを選び、使用するアッパーの革やソール素材を選び組み合わせるものです。完全に足に合ったものとまではいきませんが、自分の足に近いものが作れます。

紳士靴販売員からこれから革靴購入される方へメッセージ

Uチップの黒い革靴

今回は『現役紳士靴販売員』の視点から革靴選びについて考えてみました。
紳士靴販売員の場合は通常店頭に並んでいる商品の中からお客様に合ったものをお選びするのでお客様自身が自分に合ったものを探すよりも大分楽だと思っています。

紳士靴販売員は店頭に並んでいる革靴のラストを何となくですが覚えています。
「甲が高い方はコレ」
「足幅がある方はコチラ」
「売場の中で一番ワイズ/ウィズが広いのはコレ」

そのためお客様が足の情報を紳士靴販売員に伝えていただくとすぐにご提案できたりもします。
またサイズ以外にも素材、製法に関しても紳士靴販売員は頭に入っておりますので店頭でお客様の足の情報と履きたい革靴の情報を教えていただければと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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