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革靴の種類は何があるのか、代表的な6つのデザインを履きこなそう!

茶色の革靴 革靴
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茶色の革靴

「革靴ってでどれも同じでしょ」と思ってTPOを弁えず履くと失礼にあたったり、ファッションと合わずにチグハグになってしまうこともある革靴のデザインですが、ご覧の皆様は革靴のデザインの違いをご存知でしょうか?

革靴にはフォーマルからカジュアルがあり、その場面によって使い分けるものです。
そのため革靴は1足あれば充分というものではなく洋服と同じでスーツ、ジャッケット、パーカーなど時々で替えるものだと思って欲しいのです。

今回は革靴の代表的なデザイン6つをご紹介します。
普段何気なく履いている革靴のデザインの意味を知るともっと面白くなりますよ!

革靴の種類、代表的な6つのデザインをご紹介!

紳士靴には様々なデザインの革靴がありますが、今回はその中から代表的なデザインを6つご紹介します。

紳士靴を販売している現役の販売員からするとこの6つのデザインを知っていれば紳士靴の“よくあるデザイン”を網羅しているため安心です。

革靴の内羽根と外羽根とは何か?

ストレートチップとプレーントゥ
(左)内羽根式 (右)内羽根式

まずはよく耳にする「内羽根式と外羽根式」とはどんなデザインかをご紹介します。

紳士靴のデザインの話になると「内羽根式のストレートチップはフォーマルシューズだから」や「プレーントゥの外羽根はカジュアルにも履きこなせるから」などと言いますよね。
どこを指している言葉かといいますと「ハトメがついている腰革のデザイン」をいいます。

専門用語がたくさん出てくると聞きなれないため難しいので、今回その場所を赤く囲んだのでご覧ください。
よく見ていただくと靴紐を通すための穴が空いている部分はデザインが違いますよね。
この部分を「内羽根式」「外羽根式」といいます。

ハトメがついた羽根部分が爪先革に縫い付けられておりV字に開くデザインが「内羽根式」、爪先革の中央部を開いているのが「外羽根式」です。

甲部分が靴紐を緩めると大きく開く外羽根は脱ぎ履きが楽であるという特徴があります。また内羽根は靴紐を緩めたとしても大きく開くことがないためキチンとした印象になります。

①ストレートチップ

黒のストレートチップの内羽根式
ストレートチップ

ストレートチップは写真のようにつま先に横一文字にステッチが入ったデザインで、キャップトゥともいいます。
このストレートチップで私がおすすめするのはCrockett&Jonesのハラムです。

クロケットアンドジョーンズ(Crockett&Jones)のハラムはラスト348を使い日本人の足にも合うといわれるやや長めのノーズにスクエアのチゼルトゥ、小さめなヒールカップが特徴のシャープな印象を作り上げる魔術師ともいえるドレスシューズです。

デザインはストレートチップの内羽根式で、特別な日に履きたい1足です。
磨けば磨くほど艶が出るカーフと足馴染みがいいグッドイヤーウェルト製法が足を包み込んでくれます。

②プレーントゥ

プレーントゥ外羽根式

プレーントゥとは爪先革の部分にミシン目や飾りのない靴のことです。
プレーントゥの内羽根式の革靴もありますが、プレーントゥの外羽根式はカジュアルなデザインになるため普段履きもしたい方はプレーントゥの外羽根式をおすすめします。

チャーチ(Church’s)といえば「シャノン」ではないでしょうか。
外羽根式のプレーントゥの代表格であることは過言でありません。

チャーチといえばジェームズボンドが愛した革靴ですよね。ジェームズボンドはチャーチ以外にクロケットアンドジョーンズやサンダースなども履きこなしていますが、ダニエルクレイグがチャーチのRYDER3を着用していたことでよりチャーチが世界に広まったことは間違いありません。

チャーチのシャノンといえばラスト103による丸みを帯びた可愛らしいトゥが特徴のカントリーとドレスの間のような雰囲気があります。

③ウィングチップ

ウィングチップの黒の革靴

ウィングチップとは飾革の一つで小穴や大穴、縫い取り、切り替えのデザインで鳥の翼のような形を象った飾りのことです。

真上から見るとウィングチップって独特で綺麗ですよね。
この穴の大きさやバランスが違うだけで雰囲気が全然違って見えるので、革靴を選ぶ際は何足かウィングチップだけを比べてみると面白いです。

トリッカーズはイギリスの靴の聖地ノーザンプトンに工場を持つ歴史ある製靴会社です。
バートンはトリッカーズの代表的なモデルであり、トリッカーズといえばこのウィングチップを想像する方が多いと思います。
トリッカーズのウィングチップのパーフォーレーションやピンキングはより華やかにしてくれ、ストームウェルトはグッドイヤーウェルト製法の無骨さをより強調してくれます。ストームウェルトは飾りではなくしっかり役割があり、雨や砂埃などの侵入を防ぐ目的で取り付けられています。

トリッカーズはダブルソールを採用しており、ガッチリとしたソールにレザーミッドを加えることでよりクッション性をよくしています。
私はトリッカーズは本当に履きやすいと思い4足所有していますが、何年経っても飽きることがありません。

④Uチップ・Vチップ

爪先の飾革のデザインの一つでステッチがU字になっているものをいいます。
このUチップはカジュアルなデザインになるため、OFFのときも履いていただけます。

クロケットアンドジョーンズは1879年チャールズ・ジョーンズ氏と義理の兄弟ジェームズ・クロケット氏によって創業された長い歴史を持つ製靴会社です。
1足が完成するまで約8週間かかり、その部材は200を超えます。そしてもう一つ有名なのが、世界で最も多くのラストを保有しているという点です。ラストとは靴を作る際の型のことで木型ともいいます。

クロケットアンドジョーンズのモールトンはONとOFFどちらも履きこなすことができるUチップです。流行に左右されない普遍的なデザインのUチップは永遠に紳士靴という舞台の中心にいます。

⑤モンクストラップ

ダブルモンクストラップ

ダブルモンクストラップとは、修道士=モンクからきており元々は修道士が履く靴として広まりました。デザインの背景を知ると驚きますが、神の信仰を行う修道士の靴と聞くとロマンが広がりますよね。

ダブルモンクストラップ以外に、シングルモンクストラップ、サイドモンクストラップがあります。脱ぎ履きが楽でストラップ部分の金属が華やかな印象を与えます。

クロケット&ジョーンズのレプトン3は代名詞ともいえる最上級ラインです。
ラスト377はヒールから踏まず部分まで絞り込んだ改良されたEウィズ。
ビジネスシーンでも絶対履きたい1足です。

⑥スリッポン

黒のローファー

「スリップオンシューズ」とは締め具や留め具がついておらず足を滑り込ませ履くシューズのことで、ローファーはその代表的なデザインです。
今では発音を詰め「スリッポン」ともいいます。
スリッポンはかなりカジュアルなデザインになるのでOFFのときなどに履くイメージです。

昨今驚くほど人気があるのがCrockett&Jonesのキャベンディッシュ。
デザインはタッセル付きローファーのキャベンディッシュ2はラストは325を使用しやや短めのノーズ、つま先にボリュームを持たせた可愛らしい印象の足入れのいいラストです。

日本人の足に合わせた小さめな踵にシティソールを採用しラバーですがドレッシーに仕上げています。
日本人がインポートシューズを履くときにジャストフィッティングが難しい部位は私は“踵”だと思っています。そのためスリッポンで踵の収まりがいいキャベンディッシュは貴重ともいえます。

カジュアルダウンしたファッションでもよく似合うキャベンディシュを私はおすすめします。

TPOに合わせて革靴を選ぶ

今回は革靴の代表的なデザイン6つをご紹介しました。

「革靴」って一言でいっても実際は色々な種類があり、それぞれフォーマル度、カジュアル度が違うということがお分かりいただけたと思います。

どんな場面でも「ストレートチップの内羽根式」というのもおかしいですし、いつでも楽ちん「ローファースタイル」というのも場にそぐわないスタイルということで敬遠されてしまいます。

つまり自分自身を最大に際立たせるには革靴を使いTPOに合ったファッションをすることです。
これは簡単なようで簡単ではなく様々な革靴のデザインを使いこなす必要があるため日頃から革靴に触れ、革靴と一緒に生活していると身に付くものです。

「面倒だな」と思う気持ちも分かりますが、“革靴”を履きこなすとは革靴の“ちょっと面倒臭い部分”を含めて愛することで自分自身に革靴のロマンを取り入れることだと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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