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ドクターマーチンの靴磨きのコツと頻度、裏技3つを大公開!!

黒いDr.Martens 靴磨き
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黒いDr.Martens

今回はみんな大好きドクターマーチンの靴磨きをご紹介します。私もドクターマーチンは大好きでファッションアイテムの一つとしても使いやすいこともあり本当によく履くのですが、履く頻度が多いためすぐに汚れます。ではドクターマーチンはどの程度の頻度で磨けばいいのでしょうか?今回は実際に私の可愛いドクターマーチン1461を一緒に磨いていきますので、皆様も一緒に磨いてみましょう!

通称「マーチン」と呼ばれる大人気のドクターマーチン

ブーツを履く2人の人間の足

ドクターマーチン(Dr.Martens)は「マーチン」と呼ばれ親しまれていますね。そんな大人気のマーチンの裏側をご紹介します。どんな革靴のブランドも必ず魅力的な歴史と背景があります。その裏側を知ることでブランドの見え方も変わってきますよ。

ドクターマーチンの時代背景とヒストリー

まずドクターマーチンのヒストリーをおさらいします。これを読めばあなたの興味のアンテナが反応すること間違いないです!

1901年イギリスのノーサンプトンにて製靴業を始めたグリッグス家はその後60年あまり耐久性のあるワークブーツを作る老舗製靴業として知られていました。

1945年、兵役に従事していたクラウス・マルテンス25歳がエアクッションソールを発明し、戦後に残っていた靴修理屋の靴型と針を廃物利用し靴の試作を機械工学の知識を持つ旧友ヘルベルト・フンクに見せ二人はビジネス契約を結びました。

1947年までに正式に生産を開始し10年も経たないうちに繁盛し始め1959年に二人は海外の雑誌などに宣伝することを決めました。グリッグス家の三代目ビルが兄弟のレイとコリン、息子のマックスと会社を運営していたある日、靴業界の雑誌にドイツ人が掲載したエアクッションソールの広告があり、すぐにエアクッションソールの製造許可を取得し変更と改善を加え、シンプルなアッパー、イエローウェルトステッチ、ツートンの溝つきソールエッジ、ユニークなソールパターンを備えたブーツを製造しました。

その名を「Air Wair」と名付けWith Bouncing Soles(弾む履き心地のソール)というキャッチコピーと共に販売されました。その生産ラインが1960年4月1日に開始したことから「1460」と名付けられた8ホールブーツは音楽カルチャーと共に若者に浸透し、瞬く間に広まりました。パンクやロックなどのアーティストがドクターマーチンを好む理由はこういう背景があったのです。

https://hiro-sophy.com/2020/05/02/mens-shoes-6/ HIROsophyの“知っておきたい革靴ブランド10選とおすすめ着こなしコーデ”より

ドクターマーチンは音楽やファッションという背景を持ったブランドなのです。この背景を知ることでただのブーツのブランドだと思っていたドクターマーチンが、イギリスのユースカルチャーと自己表現のシンボルのアイテムと思えばこのブランドの価値を感じることができるはずです。

他のブランドのことが気になった方はこちら!!

ドクターマーチン1461の3ホールとは

イギリス国旗と通りを走るバス

今回はドクターマーチンの3ホールを靴磨きします!3ホールというのはアイレットが3つあるため3ホールと呼ばれています。1961年4月1日に誕生し「1461」というネーミングがつき、このドクターマーチンの「1461の3ホール」のアッパーはソフトな感触のスムースレザーを使用しドクターマーチン特有のイエローのウェルトステッチが入っています。

素材は牛革を使用し、製法は加熱圧着グッドイヤーウェルト製法で、ソールはドクターマーチンソールが装備されています。カラーの展開はブラックとチェリーレッドの2色です。今回は私のドクターマーチン1461のブラックを磨いていきます。

ドクターマーチンの靴磨き!

さっそく磨きますよ!準備はいいですかー?

ドクターマーチンの靴磨き裏技3つを伝授!

今回は元靴磨き職人ならではの裏技3つを含めてドクターマーチンの靴磨きのやり方をご紹介します!まずは靴磨きの一番大事なこのドクターマーチンをどうしたいのか、という目標設定をしましょう。目標設定を決めなければ何の靴クリームを使うのか、何の道具を使うのかなど決まらず仕上がりに影響してしまいます。では目標は「ドクターマーチンをテカテカにします!」にします。

ドクターマーチンを靴磨きする時に使用する道具はこちらです。

  • 馬毛ブラシ(埃を払うため)
  • 豚毛ブラシ(靴クリームを伸ばすため)
  • 馬毛ブラシ(磨き上げ用)
  • クリーナー
  • 靴クリーム(黒)
  • アプライブラシ
  • 山羊毛ブラシ(仕上げ用)
黒いドクターマーチンの革靴

最初の状態をご覧下さい。なかなか汚いですよね。私は本当に作業靴のようにドクターマーチンを履いているのですぐ汚れ艶も落ちてしまいます。この汚れた状態は革靴としても可哀想なため艶々にしていきます!

黒いドクターマーチンの革靴の爪先

この爪先の状態などは「あるある」ではないでしょうか?擦れてドクターマーチンの爪先に白い線が入ったり、得体の知れないものがくっ付いていたりと汚れの種類も様々です。

黒い革靴をブラッシングする

まずは馬毛ブラシを使いブラッシングをします。この時にシワが入っている場合はシワの方向に沿ってブラッシングをします。特にコバには埃が溜まりやすいため念入りにブラッシングをして下さい。

紗乃織刷子は馬のたてがみを使用したブラシで馬毛と山羊毛の中間のような程よいコシと柔らかさを兼ね備えた日本の職人が丹精を込めて作った日本製のブラシです。
持ち手部分にはブナの木を使用し、使い込むほどに味が出るようになっています。

黒い革靴の汚れを落とす

馬毛ブラシを使ってブラッシングをしたら埃は落ちたと思いますが、ブラシで落ちない汚れがまだ付着しています。しっかりと汚れを落とすためクリーナーを使用します。

今回使用するのはサフィールのレノマットリムーバー です。このサフィールのレノマットリムーバー は他のメーカーと比較しても強力なクリーナーの種類になりますので、あまり強く擦らずに優しく拭き取りましょう。

サフィールのレノマットリムーバーは頑固な汚れ、カビ、塩吹きなども落とすことができる強力リムーバーです。
サフィールのカラー補修クリームやサドルソープを使用する前に下地作りとして使用するとより効果を発揮します。

紐を外した黒い革靴

クリーナーを使用しこびり付いていた汚れを落とすと写真のような状態です。では、続いて靴クリームを塗り磨いていきます。

黒い靴クリームをアプライブラシにとる

靴磨き職人技その1

元靴磨き職人の技その1!靴クリームをペネトレイトブラシ(アプライブラシ)にとったら、靴クリームの蓋を使いクルクルと伸ばします。そうすることでペネトレイトブラシに満遍なく靴クリームが伸び一箇所に靴クリームが偏るのを防ぎます。

今回使用している靴クリームはフランス製のサフィールのビーズワックスファインクリームです。このサフィールのビーズワックスファインクリームの最大の特徴はなんといっても保革効果に優れた天然成分を使い、顔料を多く含ませることで発色と着色をよくしているというポイントです。

またカラーバリエーションも豊富に用意されているため、例え靴クリームと革の色が合わなくても混ぜ合わせて絵の具のように使うこともできます!

黒い革靴にクリームを塗る

全体的にペネトレイトブラシ(アプライブラシ)で靴クリームを塗り広げ、豚毛ブラシでブラッシングをしていきます。

大きいストロークで腕を肩から動かします。この時に手だけで磨こうとはせず肩から動かすことがポイントです。手だけを動かしながら磨いていると腱を傷めます。傷めるほど磨くかどうかもありますが、私は傷めました。靴磨きのブラッシングにフォームがあるなんて驚きですよね。身体を傷めて初めて気づくこともありますね。

紗乃織刷子は日本の職人が知識と技術を用いて丹精込めて作った高級ブラシです。
持ち手部分は上質な天然ブナの木を使用しオイルステイン技法により使えば使い込むほどに味が出るようになっています。

また持ち手部分の曲線に対し毛の植え込みは毛を直線に揃えるという技術を採用。持ちやすく、そして使いやすい、プロも愛用するブラシです。

黒い革靴を馬毛でブラッシング

靴磨き職人技その2

元靴磨き職人ならではの技その2!豚毛ブラシで靴クリームを満遍なく伸ばした後に、馬毛ブラシでさらにブラッシングをしましょう。驚くほど艶が出て表面を見ると一層靴クリームが綺麗に馴染んでいるのが分かります。ここで使う馬毛ブラシは埃を払うブラシとは別のものです。

コロンブスの最高傑作ブートブラックの江戸屋馬毛ブラシは通常は埃を払うために使用しますが私は豚毛ブラシの後に再度馴染ませ艶を出すために使っていました。

江戸屋は7代将軍家継の時代に初代利兵衞は将軍のお抱えの「刷毛師」に任じられ、その後享保3年に将軍家により「江戸屋」の屋号を与えれ刷毛専門店として開業したということですが、遡ってもその歴史は果てしなく刷子一つに革靴と同じようなロマンを感じます。

靴磨き職人技その3

元靴磨き職人ならではの技その3!仕上げをする時に山羊毛ブラシを使うのは皆様ご存知だとは思いますが、ここでも元靴磨き職人ならではの技を披露しますね!軽く山羊毛ブラシに水をつけブラッシングします。そうすることで鏡面磨き(ハイシャイン )をしたかのような効果が生まれ驚くほど艶が出るのです。

コロンブスのブートブラック フィニッシングブラシは広島県安芸郡熊野町で伝統的な技法により作られた全く新しいタイプの仕上げブラシです。
何が新しいかといいますと、山羊の産毛と馬の尾先を混合することで柔らかさと適度なコシを生んだのです。

コロンブスのフィニッシングブラシを私も愛用していますが、この適度なコシのおかげでものすごいいい艶が出るのです。
感動すること間違いなし!
私は一番にこのフィニッシングブラシをおすすめします。

黒い革靴が艶々になった

山羊毛ブラシでブラッシングするとさらにドクターマーチンが艶々になります。山羊毛ブラシは絶対使わなければいけないアイテムではありませんが、使った方が確実に綺麗に仕上がりますので「テカテカ」にしたいという方は山羊毛ブラシは用意しましょう。

磨き終わった黒い革靴

完成です!!目標が達成されました。

ドクターマーチンの靴磨きの頻度が知りたい!

どういうタイミングでこのドクターマーチンを靴磨きをするのかというのはなかなか分かりにくいかもしれませんが、よく履くようであれば月に一度きちんと靴磨きをされることをおすすめします。しかし月に一度というのはあくまで目安であって、実際はドクターマーチンでいろいろな場所を歩くためこの月に一度という目安が当てはまらないこともあると思います。

見た目で判断するには「明らかに艶がなくなったら」と覚えておくといいです。「艶がない状態って?」って思う方も多いと思いますが、艶がない状態はパッと見曇っています。黒がハッキリとした黒でなくなったり、黒なのにグレーに見えたりする状態を指します。見た目に違和感を感じたら靴磨きをしてあげて下さい。ドクターマーチンも最適なタイミングで靴磨きをしてあげれば喜びます。

ドクターマーチンのトラブルシューティング

Dr.Martensのサイドジッパーブーツ

ドクターマーチンが濡れた!!

雨にも強いドクターマーチンですが、アッパー表面に水滴などがついている場合はタオルなどですぐに拭き取りましょう。その際形崩れが気になる方はシューツリーを必ず入れて乾燥させましょう。

革靴が濡れた場合は放置せずすぐに対処をしてね!

ドクターマーチンに傷がついた!!

傷の程度にもよりますが、擦れた傷程度なら靴磨きで目立たなくなります。ただ抉れた傷というのはドクターマーチンの場合目立たなくさせることも難しいです。ドクターマーチンのアッパー素材は表記“SMOOTH“と書かれていますが、ガラスレザーのような感じです。そのため、傷補修が難しくおすすめは正直しません。抉れた場合落ち込んでしまうのも分かりますが、元々はワークブーツなので一つの“味“と捉えたほうがドクターマーチンを楽しめますよ。

ドクターマーチンを立派に育てる!

Dr.Martensのブーツ

ドクターマーチンは本当に持ち主により表情を変化させる革靴です。特にしっかりと靴磨きをしてあげ大事に育てれば古着屋さんで飾ってあるようなヴィンテージ感漂うドクターマーチンに育てあげることができます。今ここにあるドクターマーチンがどんどん育ってエイジングされていくところを想像したらワクワクしませんか?どんなお洋服に合わせようかなど想像が膨らみますよね!

ドクターマーチンはいっぱい履いてあげて磨いてあげるほうが早く育つので是非皆様も愛情を注ぎながらドクターマーチンがエイジングされていく様子を楽しんで下さいね。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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