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レザーソールのお手入れ方法を伝授!

チェック!

“革靴が雨に濡れた”そんな時必ずやって欲しい初期対応を伝授!

雨の中を歩くビジネスマン 革靴
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あのジメッとした嫌な時季にそろそろ入ってきましたね!そうです、「梅雨」です。この時季だから有り得る突然降り出す雨に大事な革靴が濡れちゃった…そんな時の対処方法を現役紳士靴販売員のHIROsophyがしっかりとお教えしますので、是非参考になさって下さい。

雨に濡れた革靴はどうなるの?

急な雨に濡れてしまって慌てて帰宅。その後、濡れた革靴の存在を忘れそのまま玄関に放置、そんなことはありませんか?その革靴を放置しておくと革靴にとって本当に良くないのです。元々革は水に弱く、雨でなくても足の汗でさえ嫌います。

革靴が変色してしまうかも!?

よくあるのは雨染みです。革靴のアッパー(甲革)が雨を吸い込むことにより、白く塩が吹いたり、明るい革の色の場合濡れた部分の革と濡れていない部分の革の色に差が生じ明らかに浸水したことが分かる見た目になったりします。変色してしまった場合は通常の靴磨きで対処しようとしても難しいので、一度革靴全体を濡らす水パックをすることになります。

革靴にカビが生えてしまうかも!?

梅雨時季にお風呂場に生える「アレ」です!カビは革靴にも生えます!カビは6種類もいるそうですが、私が実際に見たカビは①黒カビ②白カビです。①黒カビはもっとも一般的なカビで「クラドスポリウム」という正式名称がありどこにでもいるカビです。
空気中にも存在し濡れた革靴を放置した場合すぐに見つけ繁殖します。

②白カビは食べ物や建材などいたるところに発生するフワフワしたカビです。この白カビには強いカビ毒を産生するものもあるので吸い込まないように注意が必要です。私は靴磨きをする際に靴の中を必ず確認しカビが生えている場合はマスクをして行いました。カビを吸い込むと肺に入ってしまい肺で繁殖するということを聞いたからです。カビが生えた場合はモールドスプレーなどを使用し除去しなければいけません。

革靴の傷みが早くなってしまうかも!?

例えカビなどが生えなかったとしても一度水を吸い込んだ革は傷みが早く、お手入れをしなければ劣化します。よくある症状は革が一度水を含み乾燥した後の革の割れです。
履き皺などから裂けるように割れることをクラックと言います。
革が裂けてしまった場合どうすればいいのかといいますと甲革にパッチを当てるしかなくなります。革パッチを当てた場所によってはかなり目立つので、お客様によっては両足同じ場所に革パッチを希望される方もいらっしゃいます。

すぐに革靴を助けてあげて!

雨に革靴が濡れてしまった場合は一刻の猶予もありません。すぐさまお手入れをしてあげる必要があり、すぐに行うか時間が経った後で行うかは結果が大きく変わってきます。そのため是非すぐさま行って欲しいと思います。

まずは革靴を乾燥させる

ムートンにあんこを入れようとする
ムートンにあんこを詰める

一番最初にやって頂きたいことは「革靴を乾燥させる」というシンプルなことです。革靴の中まで水が侵入しビチャビチャになっている場合は大まかにタオルなどで水気をとってあげ、靴の中に紙などを詰めます。写真はEMUの中に紙を詰めているところですが、こんな感じに紙を丸め奥まで詰めて下さい。


これには2つの目的があり①形崩れ防止②水気を紙に吸わせるという大切な作業です。①形崩れ防止は水を吸った革はグニャグニャになり本来のシルエットではなくなることもあります。その本来のシルエットを保ったまま乾燥させるためです。ここであまりに紙をたくさん詰めすぎてもそのシルエットは崩れてしまうので注意して下さい。

②水気を紙に吸わせるというのは出来る限り早く乾燥させるために革に含まれている水分を紙に吸収させるということです。そのまま中に何も詰めずに放置しておくとなかなか乾燥せずカビの温床になります。濡れてしまったらまずは「乾燥」させて下さい。


革靴にはシューキーパーを入れよう

シューツリー

ある程度乾燥したらシューキーパーを入れしっかりと形を整えます。紙ではきれいなシルエットに戻すことは難しいため、シューキーパーを入れ元のシルエットに近づけます。この時シューキーパーは色々な素材のものが販売されていますが、木のシューキーパーをおすすめします。シダーウッドのシューキーパーはとてもよい香りがし、湿気を吸い取ってくれ私は気に入っています。


革靴の汚れを落としましょう

クリーナー

乾燥が済んだら一度よく革靴を見て下さい。汚れが付着していませんか?雨などに濡れた場合汚れが付着しまたまま乾燥しており、見たこともない汚れがこびりつていることも少なくなりません。汚れは革の通気性を損ね革の変色にも繋がりますのでここでキチッとクリーナーを使い落とします。


乾燥した革靴には保革クリームを!

デリケートクリーム

汚れを落とした後は革がパサパサになっているため保革用のデリケートクリームを塗ります。写真のデリケートクリームはサフィールのデリケートクリームですが、他のメーカーからもデリケートクリームは販売されていますので気に入っているものをお使い下さい。


最後の仕上げには防水スプレー

防水スプレー
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デリケートクリームの後は通常の靴磨きをして頂き、仕上げに防水スプレーをかけて頂くと次回の雨も安心です。防水スプレーですが一度かければ永久的に撥水効果があるものではなく、靴を履けばその頻度により効果は薄れます。
そのため、一度かけて満足するのではなく履く前にもかけて頂いた方が良いでしょう。各メーカーから様々な防水スプレーが出ていますが、どれも革靴に近付け過ぎないようにお願いします。約30cmほど離し全体的に噴霧して下さい。近付け過ぎると革が染みになることもございます。

あなたの革靴が予想以上に重症だった場合

「泣きたい…」と絶望の縁を歩いているようでしたら、プロにお任せしましょう!靴のクリーニングというメニューがあるお店もあります。その場合は、しっかりお店の方にいつ濡れたのか、など細かく革靴の状況についてお話ししましょう。時間が経てば経つほど染みや汚れは落ちにくくなるものです。

濡れた革靴はあなたの初期対応で結果が変わります!

自分自身が雨に濡れるだけでも大慌てになってしまいますが、一緒に濡れている革靴の存在も忘れずに帰宅後すぐに初期対応してあげるだけであなたの革靴の寿命は大分変わります。大切な革靴だからこそすぐに手当てをしてあげて下さい。

私も濡れた革靴を玄関に放置しカビを生やしてしまったことがあり、その後必死になってカビを除去したという経験がありますが、「なぜ放置してしまったの?」と自分を責めました。雨により形崩れはしなくても湿気を含んでいる革にはカビは生えます。そんな経験をしたHIROsophyだからこそ初期対応の大切さを痛感しています。これからどんどん雨の日が増えてうっかり革靴が濡れてしまうことはあると思いますが、しっかり初期対応すれば何も怖くはありません。では、楽しい革靴ライフを!
革靴を愛でよう!

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