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超簡単な天然石ブレスレットの作り方、個性とおしゃれを見せつけよう!

その他
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男性の腕にはめたブレスレット

私は10年ほど販売業をしており、紳士靴を扱っているためお客様は男性ばかりです。
その中で男性が身につけているアクセサリーでよく見るのが天然石のブレスレットです。特に40代以上の男性に多い印象があります。天然石のサイズは約12mmくらいが多いと思いました。

しかしなぜ40代以上の男性に天然石のブレスレットが人気なのでしょうか?
私はその理由を「シンプルで神秘的」だからだと思いました。

言ってしまえば天然石のブレスレットというのは綺麗な石を繋げてブレスレットにしたものです。本当に単純で分かりやすいアクセサリーといえますが、石とは子供の頃に理科で習った鉱物なのです。あの時のロマンが大人になった今再び自分の身近なアイテムになるというのは革靴同様に興奮するものです。

そこで今回は40代男性に大人気の天然石を使ったブレスレットの作り方をシェアしたいと思います。歳を重ねるごとに拘りも増していきアクセサリーと言えども色や形、種類など拘り出したらキリがないほど「こういうものが欲しい」という想像はあると思います。

その拘りを全て詰め込んだ天然石のブレスレットを作ってみましょう!

鉱物としての天然石

天然石のクラスター

鉱物とは肉眼で見える地球を構成する最小単位のことです。
地球は火成岩、変成岩、堆積岩といった岩石からなり、さらにその岩石を構成するものが鉱物なのです。

つまり石は鉱物ということになります。
鉱物はマグマから火成岩に固まる過程でできます。
マグマからきた熱い液体、あるいは地表の水が地下で熱せられてできた液体が鉱物の成分を多く溶かし込んでいると冷えて固まるときに鉱物を作ります。マグマが冷えて固まる末期にできる鉱物の集合体をペグマタイト鉱床といいます。

このようにどのような場所で鉱物ができるのかという「産状」と関係があり様々な分類があります。

例えば皆様が料理で調味料として使う「岩塩」もハロゲン化鉱物の科学組成式NaClの鉱物であると思うと鉱物というのはとても身近に私たちが使っているということになります。

一般的にいう天然石とは

天然石の指輪

人工的に作られていない岩石や鉱物の総称。
つまり川辺で落ちている石も綺麗にカットされたダイヤモンドも天然石ということになります。

天然石のうち最も美しく価値が高いものを「宝石」「貴石」と呼び、宝石ほどではないが装飾などに使える天然石を「半貴石」と呼びます。

貴石・半貴石の定義

  • 外観が美しい
  • 希少性がある
  • 定められた基準以上の硬度と耐久性

確かにダイヤモンドを例に挙げて考えてみるとこの3つの条件全てに当てはまりますね。
硬度に関しては貴石で7.5以上のようです。

貴石の代表例

貴石といわれる一定条件を満たしている天然石は…

ダイヤモンド、ルビー、スタールビー、サファイア、スターサファイア、エメラルド、翡翠、オパール、ブラックオパール、アレクサンドライト、ガーネット、キャッツアイ、ジルコン、スピネル、タンザイナイト、トパーズ、トルマリン、パライバトルマリン、アクアマリン、ペリドットなどです。

こうしてみると確かに聞いたことのある天然石ばかりです。

天然石でブレスレットを作ろう

天然石のブレスレット

オリジナリティや個性を出すには完成品のブレスレットを購入するよりも、天然石をバラで買い自分の思うように作ることです。
「え?そんな器用じゃない!」
と敬遠してしまう方も、想像するより簡単です。

恰好いい天然石ブレスレットを作って、自分らしさと天然石が持つメッセージ性を楽しみましょう。
人と被らない天然石のブレスレットを作ることであなたの個性を見せつけることができます。

男性が天然石のブレスレットをつけるなんて、と恥ずかしがっている方は全く遠慮は要りません。
天然石はシンプルでさり気ないアクセサリーですから。

手首の周囲の長さを知る

6mm8mm10mm12mm14mm
14cm25個21個17個14個13個
15cm27個22個18個15個14個
16cm29個23個19個16個14-15個
17cm31個24個20個17個15個
18cm33個25個21個18個16個
19cm35個26個22個19個17個
20cm37個27個23個20個17-18個
ブレスレットのサイズ換算表

まずは手首の長さを測ることから始めます。
手首に細長い紙や紐を巻きつけ、始まりと終わり部分に印をつけます。
手首から測ったものを取り外し、定規やスケールを使い長さを測ります。
このやり方なら自宅にあるもので手首の長さを測ることができます。

手首の長さにプラス1cm程度余裕を持ったサイズのブレスレットを作るといいですよ。
あまりに手首にフィットしピチピチ過ぎるとストレスになりますので、若干の余裕のあるサイズをおすすめします。

天然石のサイズによりブレスレットの長さが変わります。
上の表は同じサイズの天然石を使ったときの換算表です。
この換算表はあくまで目安になります。実際の天然石は一粒一粒サイズが若干違うため計算通りの長さにならないことが予想されます。

私は約15.5cmで丁度よく感じるのでブレスレットを作る際は天然石を同じサイズのものを29個用意します。
また違うサイズの天然石を組み込む場合は、その都度計算します。

道具を準備する

ブレスレットを作る際に準備するもの
  • ダブルクリップ
  • 天然石ビーズ
  • テグス
  • オペロンゴム

ブレスレットを作る

では早速天然石でブレスレットを作っていきましょう!

完成品は販売されていますが、個性を表現するためには自分の好みの天然石を用意し組み合わせる方がより自分らしいブレスレットを作ることができます。

また天然石が持つ意味で組み合わせる天然石を揃えることでパワーの強いブレスレットが出来上がりますので、ぜひ“目的”に応じて天然石の種類を変えてみて下さい。

①ゴムを4重にする

ゴムを定規で測る

今回は天然石が4mmのものを使用するため4重ではなく2重にしています。
天然石のサイズにより穴の大きさが変わるため4重は8mm以上の天然石を使用する場合です。

ゴムを4重にする

結ぶことを考えオペロンゴムは余裕のある長さにします。
手首の長さ+1cmの余裕+結び目として3cmの余裕=オペロンゴムの片道分の長さ

②ゴムの末端が分かれている方をダブルクリップで留める

ゴムをダブルクリップで留める

末端側とは端と端という意味で、両端側をダブルクリップで留めます。
これは天然石ビーズを通した際に両端側から抜けてしまうことがないようにダブルクリップで留めています。

③輪になっている方にテグスを二つ折りにし通す

ゴムにテグスを通す

輪になっている方にテグスを通すというのは、天然石ビーズの穴にオペロンゴムを通しやすくするためです。そのため、天然石ビーズの穴の大きさを考えテグスの太さを選びます。

今回4mmの天然石にオペロンゴムを通すため0.2mmのテグスを使用しています。
テグスは10cmほどに切って二つ折りにして使用します。

④天然石を通す準備をする

ビーズを平皿にあける

天然石を効率よくオペロンゴムに通していくために今回平皿に天然石を入れておきます。

⑤テグスの先端を持ち天然石の穴に通す

ゴムに天然石を通す

一つずつ天然石ビーズをオペロンゴムに通します。

ゴムに詰めながら天然石を通す

この時オペロンゴムを引っ張りながら天然石を通し、天然石ビーズ同士の間隔を詰めておくと後から楽です。

⑥通したらたるみがないように詰めていきゴムの端を通す

ゴムの両端を結ぶ

たるみを作ってしまうと完成した時にたるみの修正ができないため、しっかりと天然石ビーズを詰めてから輪になっている側に端を通します。

⑦本結びをする

天然石の黄色いブレスレット

輪になっている側に端を通し、しっかりと本結びをすれば解けることがないです。
これで綺麗な輪が出来上がりました。

⑧結び目を隠すため天然石を結び目の上になるよう動かす

輪になった天然石のブレスレット

ただ本結びをしただけですと、結び目が目立ってしまうため天然石ビーズの穴が結び目の上になるように動かします。
結び目が隠れると繋ぎ目がパッと見では分からないため大変綺麗な見栄えになります。

今回作ったブレスレットは2種類の天然石を使用

ブレスレットの完成品
ルチル

タイチンルチル

今回使用したタイチンルチルクォーツは産地はブラジルで玉径5mmのものです。

ルチルとは二酸化チタンの結晶の一つで水晶の中に金線が入っています。
ルチルクォーツは中の鉱物であるルチルの長さ・太さ・数、水晶のクリアで透き通った度合いにより価格が変わります。

タイチンルチルクォーツはルチルクォーツの強力な効能を持つ上、特にビジネス上の財運、仕事運に強烈に作用し商売の繁栄と富をもたらしてくれるといわれています。
天然形成のギラギラと黄金色に輝くタイチンルチルが透明度の良い水晶に入っており大変美しいです。

ムーンストーン

6月の誕生石でもあるムーンストーンは和名「月長石」という表面が青白く輝き月の光に似ていることから「ムーンストーン」という名前がつけられました。
半透明の石がほとんどで無色のものは大変希少です。
ムーンストーンは紀元前1世紀頃に発見され神秘的な月のパワー宿す石として世界中で崇められています。

産地:スリランカ、インド、ミャンマー、マダガスカル、タンザニア
色:乳白色、白、無色、グレー、黄色、黄緑、褐色、ピンク、橙色
硬度:6〜6.5

今回使用したムーンストーンは産地はインドの玉径約4mmのものです。
シンプルな乳白色にシラーと呼ばれるスポットライトのように部分的な強い光が入ることが特徴でこのシラーが月の光のように見えるという幻想的な天然石です。

恋人との結びつきを強くしてくれる石として有名で張り詰めた心を穏やかにしてくれるといいます。

天然石が持つ意味を知るとより面白い

誕生石の話

日本の誕生石アメリカの誕生石
1月ガーネットガーネット
2月アメシストアメシスト
3月アクアマリン、珊瑚アクアマリン、ブラッドストーン
4月ダイヤモンドダイヤモンド
5月エメラルド、翡翠エメラルド
6月真珠、ムーンストーン真珠、ムーンストーン
7月ルビールビー、アレキサンドライト
8月ペリドット、サードオニキスペリドット、サードオニキス
9月サファイアサファイア
10月オパール、トルマリンオパール、ピンクトルマリン
11月トパーズ、シトリントパーズ、シトリン
12月トルコ石、ラピスラズリトルコ石、ジルコン
誕生石

天然石の持つ意味で有名なのが「誕生石」ですよね。
ここでは誕生石の天然石についてご紹介します。

誕生日の贈り物に宝石を贈る、「生まれ月の宝石を身につけると幸せに暮らせる」と18世紀ポーランドに移住したユダヤ人の宝石商が言い始めこれが誕生石としてヨーロッパに普及したといわれています。

しかし誕生石と誕生月、石固有の必然的な繋がりはないため、誕生石は宝石をより楽しむための要素の一つとして意味があり贈り物としても大変喜ばれます。

1月の誕生石 ガーネット

宝石のガーネットは成分の違いにより約14種類に分けられます。
科学組成式は「Mg3Al2」、色は白・淡ピンク・紫赤などで石に含まれる鉄、マンガン、クロムなどによって決まります。硬度は7〜7.5、比重は3.7〜3.8。

ガーネットはラテン語で「種、種子」という意味があり、生命力・情熱・実りを象徴する石です。
ガーネットは別名「勝利の石」といわれており忍耐力と精神力を養い困難や障害にも負けず前向きに乗り越えられるよう力を与えてくれます。

実りは恋愛面でも力を発揮します。
古来より友愛や絆の証としてガーネットを贈ったと伝えられているように「一途な愛・変わらない愛」という意味が込められています。

1月の誕生日を迎える方に、ガーネットのプレゼントはいかがでしょうか。

2月の誕生石 アメジスト

アメジストは和名「紫水晶」と呼ばれ美しい紫色をした水晶です。紫という色は古くから高貴で神聖なものとして特別視されてきました。聖徳太子が定めた冠位十二階の中でも最も高い位を示す色は紫だと伝えられています。

アメジストは「愛の守護石」といわれ“愛と慈しみの心”で真実の愛のパワーを与えてくれます。恋人や家族など大切な人との絆を深め愛を育む強さを与えます。

アメジストの主産地はブラジルとウルグアイでその他南アフリカ、ジンバブエ、マダガスカル、ロシア、メキシコ、アメリカでも産出されます。
化学組成式は「SiO2」、硬度7、比重2.6。
アメジストの結晶は火山岩や堆積岩の低温熱水鉱脈から産出し六方晶系に属した六角錐の集まりで大きな結晶で発見されるのは稀です。

3月の誕生石 アクアマリン

アクアマリンは「海の水」という名が示す通り透き通った淡い水色をしており本当に美しいです。
化学組成式は「Be3Al2Si6O18」、色は淡青・緑青、硬度は7.5〜8.0、比重は2.6〜2.8です。

鉄を含んだ緑柱石は主に花崗岩ペグマタイトの中の空洞で生成されるためエメラルドよりは比較的大きな結晶が見つかります。
安価に入手しやすいアクアマリンですがその中で高い評価を得ているのは「サンタマリア・アフリカーナ」でモザンビーク産のものが際高品質とされています。主産地はブラジル、ナイジェリア、モザンビークの他、ロシア、アフガニスタン、インド、マダガスカル、パキスタンなどです。

誕生石としてのアクアマリンは「海が荒れたとき海の精の宝物が浜辺に打ち上げられた」宝石だと伝えられています。全ての生命の源である「海」とても深い関わりを持った石のアクアマリンは愛情・友情・夫婦愛・家族愛という対人関係に潤いをもたらすと伝えれています。

4月の誕生石 ダイヤモンド

ダイヤモンドはギリシャ語のアマダス=無敵に由来する最も硬い鉱物です!!
化学組成式は「「C」、硬度10、比重3.5。

宝飾品としてのダイヤモンドは色、透明度、カラット、カットの4Cの指標で品質が決まり、カットでは五十八面体のラウンドブリリアンカットが最も緻密な構造で上面から入射した光が底面で全て反射し大変綺麗です。

ダイヤモンドの意味は、「変わらぬ愛」「清浄無垢」「純愛」「貞節」「不変」などがあり誕生石としてだけでなく、記念日のプレゼントとしても喜ばれます。
ダイヤモンドには人工的に作られたものも出回っているため、注意が必要です。

5月の誕生石 エメラルド

エメラルドは鉱物的にはアクアマリンと同じベリリウムを主成分とする緑柱石です。
これは色によって宝石名が異なるためでエメラルドはクロムやバナジウムを含んで緑色のものを指します。クレオパトラが愛したことから「宝石の女王」と呼ばれています。

化学組成式は「Be3AI2Si6O18」で色は緑青・緑、硬度7.5〜8、比重2.6〜2.8です。

エメラルドには「幸運」「恋愛成就」「安定」などの意味があり、愛の象徴として親しまれ愛されています。またエメラルドは自分自身を慈しむ助けとなり内面から癒しを与えてくれます。

5月の誕生石 翡翠

5月の誕生石はエメラルド以外に翡翠もあります。
翡翠はカワセミを意味する漢字に由来します。純粋な翡翠輝石は白色か無色ですが微量の鉄やクロムを含んで緑色に、鉄やチタンが微量に含まれれば紫色になります。主産地はミャンマーやグアテマラの他、新潟県糸魚川・青海地方が有名です。YouTubeを見ると「翡翠を探す」という動画がたくさん挙がっていますが新潟県で撮影されたものも多くありました。
日本や朝鮮半島の遺跡から出土した翡翠製の勾玉は国産です。

翡翠は「魂や細胞の再生・復活」「繁栄」という意味があり、認識力や直感力を高め災いを未然に防ぐ力があるといわれています。

化学組成式は「NaAISi2O6」で色は白〜緑・紫など、硬度は7、比重3.3。

翡翠の歴史は日本が最も古く縄文時代から勾玉として使われてきたと聞くとロマンを感じワクワクしますね。

6月の誕生石 ムーンストーン

ムーンストーンはフェルスパーグループの鉱物でオーソクレーズの変種です。和名では「月長石」と呼ばれ色は無色・白・灰色・淡緑・淡青まで色合いは様々。

です。またシラー効果と呼ばれる石の曲面に青白い光の反射が見えます。
これは是非ルーペで見ていただきたいです。

ムーンストーンには「健康」「幸運」「恋の予感」という意味があり、古代インドでは聖なる石として聖職者がムーンストーンを身につけていました。
古代を想像すると今私たちが身に付けているムーンストーンが神秘で溢れていることを感じます。そして、私たちはその意思を受け継ぎムーンストーンに想いを馳せるのです。

6月の誕生石 真珠

貝の中の真珠

真珠は有機質宝石といわれ誕生石の中で唯一鉱物ではなく海水や淡水にいる母貝の中で形成されるものです。そして最大の特徴は真珠は、ダイヤモンドやアメジストなどの他の鉱石とは違い貝から採取されたそのままの姿で私たちの元へ届きます。
ダイヤモンドやアメジストなどの鉱石は研磨などの加工を経て原石から形を変えて宝石として私たちの元へ届くと思うと、真珠とは全く違いますね。

人の手を加えることなく「そのままの姿」というところに真珠の魅力を感じます。

真珠は「健康」「純粋無垢」「長寿」という意味があり、いつの時代も「美と気品」の象徴でもあります。研磨技術があまり発達していなかった古代では真珠はそのままの姿で美しい真珠はダイヤモンドよりも高価で取引され、あのクレオパトラも好んで身につけていたといわれる程美しいものです

またフォーマルなシーンで身につけることが多い真珠ですが「光る宝石を身につけてはいけない」とされますが真珠は「人魚の涙」「月の雫」とされ“悲しみを添える”という意味から弔事のシーンでも身につけることができます。

7月の誕生石 ルビー

ルビーはコランダム(鋼玉)の宝石で赤を意味するラテン語の「ルベルス」に由来します。
不純物としてのクロムが含まれて濃い赤色になったものです。
主産地はミャンマー、インドなどで特にミャンマーのモゴックで採れる「ピジョンブラッド」は最高級といわれ深みのある赤ワイン色をしています。

ルビーの価値を決める第一条件は色の濃さにあります。
さらに濁りがなく透明感があり濃淡のバランスに優れているほど宝石としての価値は高まります。

化学組成式は「Al2O3」で色は赤、硬度9、比重4.0です。

ルビーは「勝利の石」といわれ古代ローマでは軍神マルスが宿ると信じられてきました。
力と情熱、行動力を高め危険を知らせてくれるルビーを戦士はみんな身につけていたといいます。
勇気や自信を高めたい方、ライバルに負けない方はルビーを身につけると良いでしょう。

8月の誕生石 ペリドット

ペリドットは橄欖石で主にオリーブ色の苦土橄欖石からできています。
橄欖石を英語名でいうとオリビンといいこれは「オリーブ」の実に由来します。

化学組成式は「(Mg,Fe)2SiO4」で色は淡黄〜オリーブ緑、硬度7の比重3.2。

古代エジプトで太陽信仰が盛んだった頃「黄金の太陽」を象徴する石として崇められていました。神々しい光を放ち悪を退散させ世界を照らすとされ身を守る魔除けの力があると信じられてきました。

ペリドットを身につけると希望の光で明るく照らし自由でオープンな面を引き出し、社交性やリーダーシップを養い人間関係を良い方向へ導いてくれます。

9月の誕生石 サファイア

サファイアは赤色以外の色を呈するコランダム(鋼玉)です。
主産地はスリランカ、タイ、オーストラリアなどで、透明度が高く深い青色のものが最高級とされルチルを含有し星彩効果を表すスターサファイアやスリランカ産の「パパラチア」と呼ばれるピンクオレンジサファイアも希少価値があります。

化学組成式は「AI2O3」で色は無色、灰色、黄、青、紫などがあります。

サファイアには「誠実」「成功」「慈愛」という意味があり深いブルーは空や海、地球を連想させ古くから神聖な石として崇拝されてきました。
イギリス王室のウィリアム王子がキャサリン妃にプロポーズする際にダイアナ妃が愛したサファイアのエンゲージリンクを贈ったというのは大変有名な話です。

大切な愛を育み、一途な愛を守るという意味を込めてプレゼントするのも良いと思います。

10月の誕生石 オパール

オパールは珪酸と水からなる鉱物でサンスクリット語で貴石を表す「ウパラ」に由来します。卵の白身にも見えることから蛋白石とも呼ばれます。
オパールは低温で長い時間をかけて生成される非晶質の鉱物で乾燥しすぎると割れてしまうこともある為保管には注意が必要です。

化学組成式は「SiO2•nH2O」色は無〜白・黄・赤・青・緑・褐などで硬度は6、比重は2.1。
物質内部の構造によって光が分光し表面が虹色に見えることを遊色といいます。

オパールは「純粋無垢」「歓喜」「希望」「幸運」「忍耐」という意味があり、ポジティブで自由なエネルギーを持つといわれています。見た目の瑞々しさもありオパールの髪飾りをつけて白髪を予防するという言い伝えもあるそうです。

「神の石」と呼ばれるオパールの歴史は古く、古代ギリシャ時代においてはオパールは「予知能力」「洞察力」が形になったものだと信じられておりアラブでは稲妻が宝石になったものだと考えられていたとのことです。今から考えると非現実的ではありますが、とてもロマンチックな印象を受けますね。

11月の誕生石 シトリン

シトリンは古くから「商売繁盛」「富」をもたらす幸運の石として大切にされてきました。
また「太陽のエネルギー」を持つシトリンは希望や勇気などのエネルギーを私たちに与えてくれます。

化学組成式は「SiO2」、硬度は7、比重は2.6です。色は黄色、帯緑黄色、帯褐黄色。

シトリンという天然石は地中深く結晶したアメジストがマグマの熱干渉を受けて黄色く変化したり、水晶に放射線が加わって黄色く変化したものです。現代ではその原理を利用しアメジストに人工的に加熱し作られたシトリンが多く出回っています。天然のシトリンの流通は少なくほとんどは高級宝飾用ルース、原石のまま取引されています。

財を呼び寄せる「金運の石」として古くから「お金にまつわる運気を高めてくれる」と大変人気があります。また金運以外にもヒーリング力も優れているため苛々したり蓄積されたストレスがある場合は心身のバランスを安定させ生きる希望を与えてくれます。

11月の誕生石 トパーズ

トパーズは紅海に浮かぶ島「トパジオス」に由来します。(現在のサバルガード島)
ここで発掘された石がかつてトパーズと呼ばれていました。

トパーズには茶色系の水酸基タイプ(OH)と青色系のフッ素タイプ(F)があり、水酸基タイプで人気があるのはブラジルの一部でしか産出されないインペリアルトパーズです。太陽光に当てても褐色せずフッ素タイプより屈折率が高いという特徴があります。

トパーズの主産地はブラジル、ナミビア、パキスタン、ミャンマー、アメリカ、ロシアなどです。また日本ではかつて岐阜県で産出された記録が残っているそうです。

化学組成式は「AI2SiO4(F,OH)2」で色は無色〜黄、橙黄、ピンク、青などです。硬度は8、比重は3.6。

トパーズには「誠実」「友情」「希望」「潔白という意味があり、勇気を持って未来に進むためのサポートをしてくれる天然石です。直感力と洞察力を高めて持ち主に必要なものと出逢わせてくれます。自分が本当に必要としているものは何なのか、何を見るべきなのかなど曖昧な物事をハッキリとさせ真実へと導いてくれます。

12月の誕生石 トルコ石(ターコイズ)

トルコ石はヨーロッパや南米の古代遺跡からも発見されている古くから愛用されている石です。
約6000年前ペルシアはトルコ石の主要産地だった為トルコ経由でヨーロッパに広がったことから現在の名前に定着しました。

化学組成式は「CuAI68(PO4)4(OH)8•4H2O」で色は天青〜青緑、硬度5〜6、比重2.9。
銅やアルミニウムに燐酸塩などが結合した鉱物で明るい青を基調としています。確かにトルコ石のイメージは必ず青ですよね。この明るい青は銅による発色で鉄分を多く含むと緑になります。

ネイティブアメリカンの間では「地球をとりまく美しい空」を表す石として神聖視されていました。天や神の力が宿った聖なる石として父から息子へ受け継がれてきました。このことからトルコ石は「人から贈られルコとで更なる力を発揮し持ち主を守る」と伝えらています。相手との仲が深まり互いの想いが強まるという相乗効果のある石なのです。

天然石に魅せられて

拡大鏡

今回ご紹介しました天然石のブレスレットは誰でも簡単に作れるものです。
ぜひ天然石の意味なども考えオリジナリティ溢れるブレスレットを作ってみて下さいね!

美しい景色に癒されるように美しい天然石を見ているだけで癒されます。
今回はご紹介しませんでしたが、天然石は宝石用ルーペを使うことでもっともっとその美しさを知ることができます。

肉眼では見えない細かな輝きや、天然石である故に生まれた傷なども石ができるまでの工程を感じさせてくれロマンを感じずにはいられません。
人間を「磨けば光る石」「ダイヤの原石」というような表現をすることもありますが、河原に落ちている石を磨くことで光る可能性もあり、鉱物というのは大変面白いものです。その面白くて深い石を身につけることができ、また自分らしい天然石を集めそのデザインや配色にこだわることで新しい芸術性が生まれることになります。

科学への興味、美しいものに対する憧れをぜひ持ち続け天然石の深さを楽しんで欲しいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!

専門分野は「紳士靴」です!こちらもどうぞ宜しく!!

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