私、糖質制限を実際にやってます!
私が糖質制限をやり始めたきっかけは「痩せたい」というような単純な動機ではありませんでした。私は元々炭水化物が大好きでお菓子から白米、ラーメン、パン、パスタ、バナナ、チョコレートなどありとあらゆる炭水化物が一番好きな食べ物と豪語していたほどでしたが約6年前のある日私は普段通りに炭水化物を連日食べていました。すると全身に見たこともない湿疹が出て痒さに我慢ができず病院へ行きました。皮膚科の先生は私の皮膚の状態を見て「食物アレルギーだね。何か心当たりはある?」と言いましたがピンポイントで思い当たる食物はありませんでした。強いていうなら「炭水化物の取り過ぎかも…?」と私が一番大好きな炭水化物を疑い始めました。
その時の湿疹は今まで感じたことがないほど痒く全身を掻き毟ったために身体中から出血していました。私は1週間経っても改善しない湿疹にもう何も食べられなくなるかもしれないと絶望を感じ、その時から疑いがあった炭水化物を一時的でいいからやめてみようと決心しました。あれほど大好きな炭水化物をやめることは想像するだけで悲しい気持ちになりましたが、野菜の水煮を食べても湿疹が酷くなる自分の身体を見ると挑戦しないわけがありません。
ということで私が糖質制限を始めたきっかけは「病気」でした。半信半疑の私が今まで糖質制限を続けられている理由をこれからお話しします!
糖質制限ってどんな食べ物を制限するの?
糖質=炭水化物−食物繊維
炭水化物とは単糖から構成されているものを総称して炭水化物といいます。
では炭水化物は何に入っているのでしょう?
「何でも入ってるよ!」と叫びたくなるくらい私の自宅にあったものには入っていました。糖質を主成分とする代表的な食べ物は穀物、いも類、砂糖などです。つまり主食といわれるものは炭水化物ですね。糖質は体内に入ると消化吸収され血液の中のブドウ糖になります。血糖値をあげている原因がこの糖質です。
糖質制限の3パターンをご紹介!
皆様は糖質制限にどんなイメージをお持ちですか?断食のような厳しく辛いものだとお思いでしょうか?半分当たっていますが糖質制限食にも3パターンありますのでそちらをご紹介します。どれを選ぶかにより辛さは変わります。私は高雄病院の江部康二医師の本をよく読んでおりそちらを参考にしご説明します。
えべ・こうじ 1950年生まれ。京都大学医学部卒業。京都大学胸部疾患研究所(現京都大学大学院医学研究科呼吸器内科学)などを経て、78年より医局長として一般財団法人高雄病院(京都市)に勤務。2000年理事長に就任。内科医、漢方医。糖尿病治療の研究に取り組み、「糖質制限食」の体系を確立したパイオニア。自身も02年に糖尿病であることが発覚し、実践して糖尿病と肥満を克服する。これまで高雄病院などで3000人を超える症例を通じて、糖尿病や肥満、生活習慣病、アレルギーなどに対する糖質制限食の画期的な治療効果を証明し、数々のベストセラーを上梓している。
高雄病院 江部康二医師
①スーパー糖質制限食
1日のうち3食主食を抜く。ダイエット効果が最も高い食事制限。
②スタンダード糖質制限食
1日のうち朝と晩は主食をを抜く。①と比べて効果は下がるが現実的でやりやすい。
③プチ糖質制限食
1日のうち晩のみ主食を抜く。朝の目覚めが良くなり体がスッキリ。
糖質制限って逆に不健康なんじゃないの?
江部康二先生は糖質制限をすることにより健康体になるとおっしゃっておりその詳細は江部康二先生の数々の著書の中に書かれております。私自身最初はスーパー糖質制限食を行なっており今はスタンダード糖質制限食ですが、身体の調子はすごく良いです。私の「すごく良い」というのは感覚になりますが、健康診断の結果を見ても糖質制限により悪くなったところはなくこの6年間問題ありませんでした。
糖質制限って本当に痩せるの?
これは私の実体験になりますが私は痩せませんでした。しかし、私の周りにいる他の方から聞くと簡単に体重は落ちたそうです。私が感動したのは痩せるということよりも、驚くほどに頭の中がクリアになったことです。試験勉強など絶対に覚えなければいけないことが山とあり覚えられるか不安でも驚くほどに頭の中がクリアですとスーッと入りすぐ暗記ができました。それだけではなく頭の中で物事を整理をする時間がかからなくなりました。まるで脳内に詰まっていた異物が取り除かれたようにスッキリしているのです。更に体重は落ちませんでしたが身体が軽やかになり動きやすくなりました。糖質制限を続けるうちに空腹時のイライラがなくなり、空腹も激しい空腹感というものは無くなりました。これは糖質依存だったのだと今では思っています。糖質を取れば取るほどもっと欲しくなるものが糖質です。そして糖質制限を始めるきっかけになった食物アレルギーらしい全身の湿疹も治り、あれから湿疹は出ていません。これだけでも私はこの糖質制限を続けていて良かったと本当に思っています。
糖質制限の「痩せる」だけではないメリット
糖尿病改善、生活習慣病や不調の改善という病気になるリスクも防いでくれます。適切な体重になると様々な生活習慣病のリスクを下げられますのでご自身の適切な体重を知ることから始めた方がよいです。それにはまずBMIという肥満や痩せの基準となる数値から適正体重を導き出す方法がおすすめです。
BMIについては厚生労働省のe-ヘルスネットで確認できます。
[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]で算出される値。肥満や低体重(やせ)の判定に用いる。肥満度を表す指標として国際的に用いられている体格指数で、[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]で求められます(身長はcmではなくmで計算します)。計算方法は世界共通ですが、肥満の判定基準は国によって異なり、WHO(世界保健機構)の基準では30以上を”Obese”(肥満)としています。日本肥満学会の定めた基準では18.5未満が「低体重(やせ)」、18.5以上25未満が「普通体重」、25以上が「肥満」で、肥満はその度合いによってさらに「肥満1」から「肥満4」に分類されます。BMIが22になるときの体重が標準体重で、最も病気になりにくい状態であるとされています。25を超えると脂質異常症や糖尿病、高血圧などの生活習慣病のリスクが2倍以上になり、30を超えると高度な肥満としてより積極的な減量治療を要するものとされています。
厚生労働省 e-ヘルスネット
まずは目標体重を設定し、適正体重を維持しましょう。ちなみに私はBMIが「18」なため痩せすぎと診断されておりもう少し太らなくてはいけません。
糖質制限って辛くない?
この辛さは段階によります。私のように一番炭水化物が好き!と豪語するような人がいきなりスーパー糖質制限食にした場合、心が折れてしまうかもしれませんが、徐々に減らすことでこの辛さは大分楽になると思います。私の場合は病気のためにスーパー糖質制限食から始めたため一気に食生活が変わった感じがしました。
糖質制限で食べても良いものは?
食べてよいものを知っていなければ食事を作ることも、選ぶこともできませんよね。まずは何を食べればよいのかこちらで勉強しましょう。
低糖質な食品とは?
肉類、魚介類、葉野菜、キノコ類、豆腐、チーズ、卵、バター、生クリームなどです。この食物には少量の糖質しか含まれていないためたくさん食べても安全といえます。
低糖質制限レシピ《オムレツもどき一人前》
実際上記の食品はたくさん食べても問題ありません、といわれても調理しなければ食べることができないものが殆どなため今回私が実際食べている低糖質のメニューをご紹介します!
用意するもの
卵2~3個 糖質 0.6g(1個当たり0.2g)
ツナ缶 糖質 0.1g
チーズ 10g 糖質 0.1g
胡椒 振っているだけなので計測不能
牛乳 20cc 糖質 1.1g
サラダ油 少量 糖質 0g
合計の糖質 1.9g
①生卵3個をボールに入れかき混ぜる
生卵3個用意しましたが2個でも十分です。胡椒を少々と牛乳を20cc程度入れます。そしてしっかりとかき混ぜます。
こちらはかき混ぜた後です。
②フライパンに卵とツナとチーズを入れます。
ツナは1缶用意し、チーズは適量です。
油をひいた熱々のフライパンに卵を流し込み、すぐに具を乗せます。この時卵を入れてすぐは強火ですがすぐに卵が固まるので中火にしています。
③火を止め、器にひっくり返します
ひっくり返すコツは、フライパン返しを使い先に半分に卵を折り曲げます。そのままお皿をフライパンに当てて返すとこんな形に仕上がります!
中を割ってみる卵はフワフワしてチーズがとろけています。炭水化物量をゼロにするのは私は不可能だと思いますので、可能な限り低糖質のものだけを使い料理をすれば簡単に糖質制限レシピが作れます。アレンジの方法は色々ありますので是非糖質制限をする際には作ってみて下さい。
それでも炭水化物が大好きです!
「お米が食べたい!!」
私も炭水化物が大好きな一人なので、その気持ちは痛いほど分かります。完全に炭水化物を断つというのはご飯が主食の日本人としてそれほど辛い決断はありませんよね。私も卵かけご飯をご飯なしにして卵だけ食べましたが美味しくなかったですし、納豆かけご飯も納豆だけ食べてみましたが不味かったです。私達の脳はあの美味しいご飯を記憶しているので完全に断つことはできないというのは当然です。そんな私のような方におすすめしたいものがあります!ご飯は食べるけど少量だけという方向きの調理器具クッカーです。
いっぱい炊いたら炊いただけ食べちゃう!という方はこの1.5合までしか炊けないクッカーでしたら食べ過ぎることもありません。1.5合でも相当多いですから、一回で食べきれないとは思います。こんな感じで工夫するのもよいと思います。
太りたくないけど食べたいという欲求に対抗する術
今回は「糖質制限」を実体験をもとにお話しさせて頂きました。「痩せる」には何かしらのアクションが必要です。ただ運動しても消費エネルギーが増えるほどお腹は空きいっぱい食べてしまいます。ダイエットには2本柱で対抗することが一番良いと私は考え、まずは食事制限そして運動です。その食事制限はただカロリーを抑えるものではなく糖質制限をすれば糖質以外でしたらいくらでも食べて良いので食べたいけど食べられないというジレンマはなくなります。私は1日に大量に野菜を食べますが満腹感も得られ更に身体の中を綺麗にしてくれます。より健康で病気になりにくい身体づくりのために糖質制限を私はおすすめします。
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