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シューキーパーは革靴を長持ちさせる、その理由と使い方を徹底分析!

靴を磨く手 革靴
この記事は約32分で読めます。
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靴を磨く手

「革靴買ったらシューキーパーなるものをすすめられたんだけど!何、シューキーパーって?」とお思いの皆様、ご安心下さい!変なものを販売員は売りつけようとしているわけではなく本当に革靴にはシューキーパーが必要なのでおすすめしたのです。
今回は革靴の保管や靴磨きにも欠かせないシューキーパーにスポットを当ててシューキーパーの必要性を一緒に考えてみましょう!

シューキーパー を入れる目的

靴のラスト

シューキーパーは革靴の型崩れ防止とソールの反り返り、木製のシューツリーは革靴を乾燥させ脱臭の目的があります!


もう少し詳しくご説明しますと、革靴を1日履いたあとはたくさんの汗を革靴が吸っており、その汗が乾燥すると革は収縮します。革が収縮すると革靴が本来の形を保てず型崩れやソールが反り返り爪先が上を向いた状態になります。そのまま放置しておくと革靴は型崩れをしたままの状態になります。そこでシューキーパーを入れることで履きジワは伸び綺麗な形を保つことができます。実際に履きジワをしっかり伸ばすとクラックができにくくなりますし、ソールにヒビが入りにくくなります。


シューキーパー はお洋服をハンガーにかけることと同じでなのです。サイズのあったハンガーを使いお洋服をかけておけば綺麗な形を保つことができますよね。

シューキーパー の種類

4種類のシューキーパー

「シューキーパー 」と一言でいっても実際市販されているものはたくさんあります。たくさんのシューキーパー の中からあなたの大事な革靴にどれが合うのか考えてみましょう。パッと見では違いがハッキリしないシューキーパーですがどんな特徴があるのか「シューキーパー の選び方」で解説します!

シューキーパー の選び方

どの革靴にどのシューキーパーを選ぶかはとても重要です。細かくシューキーパーのディティールを見てみましょう。

シューキーパーの素材

素材は大きく分けてプラスチック製と木製のものがあります。

プラスチック

プラスチックのシューキーパー

プラスチック製は軽くて持ち運びに便利です。写真のシューキーパー はスコッチグレインの紳士靴に付属されているシューキーパーです。
プラスチック製は軽くて便利な反面しっかりテンションをかけることが難しいため簡易タイプになります。

木製

ブーツ用の木製シューキーパー
シダーウッド

穏やかな樹の香りがするシダーウッドは針葉樹で古くから神聖な樹として神殿や寺院を建てる際の材料として使われています。とても素敵な香りがします。

樺(カバ)

樺の木は加工性や保存性は中程度で表面は良好に仕上げることができます。肌目はきめ細かく重く硬い材木です。

橅(ブナ)

低山帯に生息する落葉広葉樹です。成長が遅いという特徴があり花が咲き果実がつくのに30〜50年もかかり、寿命は200年から500年と長いです。これは革靴好きでなくてもロマンを感じてしまいますね。

表面にニスなどを施していないものは自然の樹の香りがし、香りの効果が弱まってきたら表面をサンドペーパーなどで削ることで香りが蘇ります!!
私はこのシダーウッドの香りが大好きです。

シューキーパーの形状

形状は革靴に対してのサイズも関係します。シューキーパー にはサイズがありシューキーパー本体に印字されているものが多いです。このサイズだけを見て購入するのは危険です。シューキーパーを入れたい革靴の形に合っているものを選ぶ必要があります。

シューキーパー のつま先

シューキーパー のつま先比較

つま先(トゥ)の形は重要です。ラウンドしている革靴に対して細いトゥのシューキーパーを入れてもテンションがかかりませんし。逆に細いトゥの革靴にラウンドしているシューキーパーを入れた場合きつ過ぎる可能性があります。つま先の形状も革靴のトゥに近いものを選びましょう。

シューキーパーのかかと

シューキーパー のかかと比較

たくさん販売されているシューキーパーは全て同じ形ではないため、それぞれかかとの形状が違います。革靴自体もかかとが細かったり広かったりと様々なためシューキーパーと革靴のかかと周りの長さを合わせる必要があります。

シューキーパーの甲の高さ

シューキーパー を横から見たもの

シューキーパーをしっかり合わせるには甲の高さも関係してきます。シューキーパーの方が甲が低い場合しっかりとテンションがかからず履きジワが伸びないこともあります。全体的にフィットするように甲の高さもしっかりと合わせましょう。

シューキーパーの構造

スプリングタイプ

スプリングタイプは「への字」にスプリング部分を折り曲げ使用します。スプリングタイプはかかと部分が小さくドライビングシューズなどのかかとが柔らかい革靴に使用した場合かかと部分が「V字」に変形してしまう恐れがありますので注意しましょう。
このスプリングタイプはシューツリーの中で簡易タイプになりますので、全体的にしっかりとテンションをかけたい場合は向きません。しかしフリーサイズものも多いためどんな革靴にも入れることができる場合もありとても便利です。

ネジタイプ

ネジタイプはネジで調節しサイズを合わせます。ただバネのようなつま先側へのテンションはかからずどちらかというとマッケイ製法向きといえます。もともと柔らかいマッケイ製法の革靴の場合、シューキーパー によって強いテンションをかけた場合変形してしまうこともあるのでネジタイプのシューキーパー はバネタイプと比べ強いテンションをかけることができないのでおすすめです。

バネタイプ

ツインチューブ式は前後にブレることなくテンションがかかります。チューブとはつま先側とかかと側を繋いでいる部分のことでサルト・レカミエのシューキーパー は2本のチューブ式なためしっかりとした作りです。

シューキーパー の入れ方

シューツリーの構造

実際にシューキーパー を革靴に入れてみましょう!!

シューキーパー と革靴

今回はコロニルのシダーウッドのシューキーパーを頻繁に登場する私のAlfred Sargentに入れてみたいと思います。

革靴にシューツリーを斜めにしながら入れる

革靴をしっかり押さえシューキーパーのつま先を入れたら少しだけシューキーパー を斜めにします。


シューキーパーを真っ直ぐ入れてしまうとシュータンの辺りで詰まってしまいスムーズに入ってくれません。過度な力が加わり革靴を傷めてしまう可能性もあるためシューキーパーを斜めに寝かせ入れます。

シューツリーを押し入れる

完全につま先部分が革靴の中に入ったらかかとの部分を持ち奥まで押し込みます。

シューツリーの踵を合わせる

かかとまで入れることができたらかかと周りや甲の部分にしっかりテンションがかかっているか確認します。テンションがかかっていることを確認できればOKです!

シューツリーを入れた革靴

出来上がり!!
シューキーパーを入れることで履きジワなどが伸びピシッとしました。

シューキーパー 4種類の持ち手部分

シューキーパーを革靴から抜きたい場合はシューキーパーの持ち手部分を持ち引き抜くと抜けやすいです。その際、シューレースはほどき羽根は広げて革靴に負荷がかからないようにしましょう。
紐が付いているシューキーパーの紐を引っ張り抜くと紐が取れてしまうことがあるので、紐がついているタイプのシューキーパーはかかと部分を摘みながら抜いた方がいいです。

靴磨きをする時は忘れずにシューキーパーを入れてね!

革靴を買ったらシューキーパーも忘れずに!

今回はシューキーパーの重要性をシェアさせていただきました。シューキーパーは市販で売られているものだと完全にピッタリのものを探すことは難しいためブランドによっては革靴のラストを使ってシューキーパーを作っているところもあります。もし完璧さを求めるようであればブランドが販売しているシューキーパーを購入することも一つの手だと思います。


革靴は歴史がありロマンを感じられる方が多いと思いますが、シューキーパーの樹の素材一つをとっても落葉樹や広葉樹などがありロマンを感じました。もう既にシューキーパーをお持ちの方はご自分が今使っているシューキーパーの材質を調べても面白いと思いますし、何気に使っているものが思ったよりも深い歴史があるものかもしれません。新しくシューキーパー を購入される方はぜひ参考になさって下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました!

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