普通の一般的な靴磨きをマスターするともう一段上の「磨き」に挑戦したくなるのは当然の話です!
しかし…どうすればもう一段上の「磨き」ができるのか分からないという方も多いはずです。
「鏡面磨き」は革靴を手にしたら一度は挑戦しピカピカにしたい思うのが革靴男子の理想かもしれませんが、ワックスは鏡面磨きだけではないのです。
もちろん鏡面磨きでワックスは使いますが、もっと手軽な使い方もあることを知って欲しく今回ブログでシェアしたいと思います。
普通の靴磨きはマスターできたから
元靴磨き職人のHIROsophyらしい
応用編の靴磨きを教えてよ!
任せとき〜
今日はワックスを使った磨きを伝授するよ!
ワックスって鏡面磨きをする時に使うワックス?
そうです!
ワックスは鏡面磨き以外も使えるアイテムなので
今回はワックスを応用してビカビカにしちゃいましょ!
〝靴磨き〟の基礎から応用のワックスを使った磨き方まで
【靴磨き基礎編】潤いたっぷり、保革と艶出しをする
通常の靴磨きは何のためかといえば、『栄養』「保革』『汚れ落とし』『艶出し』という意味があると思います。
まずは通常のお手入れ同様に革靴に潤いをたっぷりと与えていきます。
【用意するもの】
- 豚毛ブラシ
- コロンブス リッチモイスチャー(デリケートクリームでも可)
- クロス
- イングリッシュギルド(その他の靴クリームでも可)
- サフィールノワール ポリッシュ(その他のワックスでも可)
- 山羊毛ブラシ
- サフィール ソールガード
- シューツリー
【保革】コロンブスのリッチモイスチャー
コロンブスのリッチモイスチャーは、天然アルガンオイルが革の繊維に素早く浸透し、栄養と柔軟性を与えます。マカダミアナッツバターとヒマワリバターがゆっくりと革に馴染むことにより潤いを与え滑らかな感触を保ちます。
【アルガンオイルとは・・・・】
アフリカ モロッコに生育するアルガンツリーの実の種の核から採取される貴重なオイル。
ビタミンE、オレイン酸やリノール酸、ステロールなど豊富な栄養分が含まれています。また、紫外線から皮革を守ります。
革靴にクロスを使って塗り込んでいます。
全体的に薄く伸ばし潤いを与えます。
リッチモイスチャーの成分:ろう、油脂、乳化剤、水
種類:乳化性
コロンブスのリッチモイスチャーを塗ったら軽く豚毛ブラシでブラッシングをします。
どうや?
コロンブスのリッチモイスチャーだけでもテカテカやな。
もっと艶出しするで!
【艶出し】イングリッシュギルド
イングリッシュギルドを全体的に塗っていきます!
蓋を開けた瞬間漂う天然素材の香り…
私は大好きです!
すぐにブラッシング!
どぉや?
なかなかやな。
【レザーソールのケア】サフィールのソールガード
レザーソールのお手入れは履く前に必ずやっておきたい工程の一つ。
長く革靴を愛用するならソールのお手入れも忘れずに。
サフィールのソールガードはセサミシードオイルやアボガドオイルなどの天然成分でレザーソールに栄養を与え水の浸透や劣化から守るアウトソール用オイルです。
防水性や柔軟性を高め、摩擦やひび割れ等の劣化を防ぎます。
種類:植物性油分
【サフィールのソールガードの使い方】
①容器をよく振る
②ブラシや布を使い革底に塗布
③1時間ほど乾燥させる
ソールのお手入れ終了!
【靴磨き応用編】誰でもできるワックスを使った艶出し
クロスに水を含ませ、ワックスをとります。
サフィールノワールのビーズワックスは、高級カルナバワックスを含むビーズワックスベースの高級靴クリームです。
深みある上質な光沢と優れた保革効果を与えます。
フランス製
種類:油性
革靴の全体にワックスを塗り込みます。
この時鏡面磨きほどではないですが、しっかりと膜を作っていくイメージで塗り込んでいきます。
ワックスを塗り込んだら軽くブラッシングをし、次に水を含ませた豚毛ブラシにワックスをつけます。
トントンと豚毛ブラシでワックスを叩くようにつけます。
磨き上げ!!!
一瞬でビカビカになります!
仕上げは山羊毛ブラシで全体をブラッシング!
この時ブラシに少量の水をつけます。
すんごい光ってる…
時間は約3分。
手軽なんてもんじゃない。
艶出し完成!!!
ワックスは元々艶を出すために使うもののため、クリームで磨き上げたときよりも艶を出したいと思ったらワックスを利用することでより艶を出すことができます。
なかなか艶が出ない、とお嘆きな方はクリーム+ワックスで磨くことで艶がしっかり出ますよ。
〝靴磨き〟は道具をいかに使いこなせるかで決まる!!
今回はワックスを使った〝鏡面磨き以外の〟艶出しの方法をご紹介しました。
通常ワックスは鏡面磨きで使われる印象があると思いますが、このように使うことにより鏡面磨き以外の使い方があることを知っていただけたと思います。
靴磨き職人はお客様のご要望に応じて艶の出し方などは変えていきます。
「鏡面磨きのようなエナメルのような艶は嫌だけど艶はしっかり出して欲しい」というお客様には今回のようなワックスを全体的に塗り込み磨き上げるという方法は大変有効です。
これら全てはただの〝道具〟です。
使い方は自由なのです。
強いて言うなら『靴磨きは自由』です。
様々な人が「絶対にこれがいい!」とケア用品一つをおすすめしたりするサイトを見かけますが、実際はそんなことはありません。
使い手によりその効果は大きく変わることを私が実践を持って確認しているので、「道具は使い手次第」であります。
私は『靴磨きは自由』この概念を伝えるべく、これからも靴磨きの記事を書きたいと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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