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レザーソールのお手入れ方法を伝授!

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革靴定番の紐の結び方パラレル・シングルを伝授!!

革靴
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革靴の紐が摩耗し切れてしまい交換しようとした時「あれ?これどうやって通ってたの?」とプチパニックになったことなんて絶対ないですよね?私は、多くの人が革靴の紐を通すことが苦手だと知っていますよ。もちろん難なくできる人もいるとは思いますが、今回は「一度抜いたら元に戻せません…」という方へ分かりやすく紳士靴販売員のHIROsophyがご説明します。紳士靴販売員になると一日中店頭の靴紐を直していることもありますし、また靴修理職人の時は新人同士で紐の付け替え競争なんてありまして、もちろん断トツ1番早く付け替えることができたHIROsophyです。それくらい靴紐に関しては得意ですよ。

革靴の紐は飾りではない

靴紐の通し方をご説明する前に、しっかり皆様にお伝えしたいことがございます。それは「革靴を履く時、靴紐をほどいていますか?」ということです。お客様にそのお話をすると「え?毎回ほどくの?」と驚かれますが、靴紐というものは履く時、脱ぐ時にほどくものです。そして、履く時にはしっかりと紐を締めることで甲を固定させるためにあります。

革靴の紐をほどくことで傷みを最小限にする

茶色の革靴を靴べらを使い履く

「面倒だし〜!」といって靴紐を閉めたままで無理矢理足を入れていると、革靴に余計なストレスを与え摩耗し傷みが早くなります。革靴の紐は飾りではなく甲をしっかりと固定するためにありますので、履くたびに締め直すことが重要です。では具体的にどのような傷みが生じるのでしょうか。

腰裏の傷み

革靴の履き口と腰裏部分

では、革靴の紐をほどかず無理矢理足を入れていると何が起こるかご説明します。元靴修理職人ならではの意見ですが、腰裏といわれるかかとが当たる部分の革が擦り切れ穴があいてしまいます。紐を締めた状態で無理矢理履いた場合この腰裏にかなりの力がかかり、それを繰り返すことにより摩耗し穴があくというわけです。もちろん修理できる箇所ですが、紐を緩め丁寧に履いていれば修理までの時間は長くなりますよね。

レースステイ部分の歪み

紐を締めた状態で履くとその他にもレースステイ部分の革の歪みというリスクがあります。丁度甲の部分に靴紐が通るための羽根がありますよね。そこにも無理な力が加わり、革が歪んでしまうことはよくあります。そうしますと、おかしなところにシワが入り見た目は非常に不格好になります。足が屈曲する部分にシワが入るのはとても綺麗ですが、屈曲しない部分にシワが入っているという姿は違和感がありますよね。一度入ったシワは自然に消えることはないので紐を緩めて履くことで革靴の傷みを最小限にできます。

履き口の亀裂

これも実際私が靴修理職人の時に見たものですが、紐を締めた革靴の履き口はあなたの足首より細いので無理矢理足を入れることにより、伸びる箇所もない革靴は履き口が裂けるということはよくあります。私はグレンソンの履き口が大して履いていないのにも関わらず避けているのを見た時、相当無理な力がかかったのだと推測しお客様に尋ねたところ「面倒臭いから紐は締めたまま履いている」と言っていました。私が見る限りグレンソンは結構屈強な感じがするブランドですが、物凄い力がかかったことで履き口が裂けてしまったのでしょう。何とも可哀想な…。

更に革靴に無理な力をかけずに履くために

茶色の靴べら

ここまでのお話で革靴の紐を締めた状態で無理矢理足を入れることがどんなに革靴にストレスを与えているかお分かりになったと思いますが、革靴を履く時は紐を緩め更に使って頂きたいアイテムがあります!それは「靴べら(シューホーン)」です!!「なーんだ、そんなものか」とガッカリしたあなた、靴べら(シューホーン)を使っていますか?私はどんな靴にも使いますし、車の中にも置いてあり、いつでもどこでも靴に負担をかけないよう努力しています。営業職の方などは取引先に訪問し革靴を脱ぐ場面などもありかと思います。その時にスッとスマートに革靴を履くというのはできるビジネスマンですよね。そして接待などで座敷タイプの居酒屋を利用した時など靴を履くことにもたついていると取引先も気を遣いますし恰好悪いですから、是非靴べら(シューホーン)を携帯して欲しいと思います。


革靴の紐の通し方

今回は革靴で主に使われる紐の通し方をご紹介します。

パラレル

パラレルは左右の紐を交互に通すやり方です。靴は履くたびに紐を締め直しますが、その時にも互い違いにならずに履きやすい通し方です。

紐を締め直す革靴

一番手前のシューホールの2つに紐を通します。

紐を通し直す革靴

片方の紐を2つ目のシューホールに通します。

紐をパラレルで締め直している革靴

出てきた紐を水平になるように反対側のシューホールに通し、シューホールを一つ飛ばして、次のシューホールにも同じように通していきます。

革靴の紐の通し方を説明する

一番上までいったところで、もう片方のシューレースを飛ばしたシューホールへ通します。先ほどと同じことを繰り返し、一番のシューホールは下から上に向かって通します。

紐を完全に通し終わった革靴

パラレルはこれで完成です!

シングル

シングルはシンプルな通し方で誰でも悩まず通せます。

革靴をシングルで通す革靴

こちらもパラレル同様に一番手前のシューホールに紐の両端をそれぞれ通します。ここまではパラレルとシングルに違いはありません。

革靴の一番上のアイレットに紐を通す

シングルは片方の紐の端を持ち対抗する一番上のシューホールに通します。この時、シューホールは下から上に向かい通します。

革靴の紐を巻くように通す

次にもう片方の紐の端を2番目のシューホールに下から上へ通します。3番目、4番目のシューホールにも同じように通します。この時全てのシューホールが平行になるように通っています。

紐を通し終わった革靴

一番上のシューホールは下から上へと通せば完成です。

革靴の紐を通し直す

仕上がった状態は、シングルとパラレルどちらとも見分けがつきませんが紐を緩め羽根の中を覗いてみると交互に紐が通っているか、片方の紐が羽根の中を縦に横切るように通っているかで見分けがつきます。通常ドレスシューズの紐は5つ穴で約75cmの紐で交換が可能です。実際ご自分の革靴の紐を取り外し測ってから購入しても良いですが、5つ穴のドレスシューズでしたら75cmの紐で問題ないかと思います。リーガルの純正の紐は少し長めに作られているため、もしかしたら75cmでは足りない可能性もありますのでご注意下さい。


革靴の紐から始まるストーリー

これであなたのスキルに一つ「紐通し」が加わりましたね。靴磨きをする際も靴紐は取り外し羽根の中までブラッシングをすることをおすすめします。靴紐を取り外してみると羽根の中は埃だらけで靴紐は擦り切れていることに気づいたりもします。実際に口で説明されるよりもこのような写真を見ながら紐通しはした方が分かりやすいかと思います。なかなか一度では覚え切れないと思いますので、まずは靴磨きの時に取り外しパラレルから覚えてみてはいかがでしょうか?紐の付け替えが楽にできるようになると革靴の紐の色をアレンジしたりと幅も広がり、一層革靴は楽しくなりますよ!ぜひ一緒に革靴を楽しみましょう!

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