皆様はビジネスアイテムはどんなものをお使いですか?私はやはり革小物です!使えば使うだけ味が出て私と一緒にエイジングされ気付けばその年月を感じますね。今日はそんな革小物のお手入れ方法を伝授致します!「えー、キーケースなんて磨いたことないんだけど!」という方も多いと思いますが、基本は革靴と同じです。愛でれば一層可愛くなるので是非今回挑戦してみましょう。
男の嗜み、メンズアイテムは革小物で揃える
誰しもひとつは革小物を使っているかと思います。キーケース、財布、鞄、最近はスマートフォンケースも革で作られたものがありますよね。革製品って気を付けて使っていても傷つきます。せっかく革小物で揃えたビジネスアイテムもボロボロでは取引先にも心配されてしまいます。是非最高の状態を保ちあなたの評価もグンと上げて下さい。
あなたも私も革小物も歳をとる
使用頻度の多いビジネスアイテムのパスケース、革の手帳、革のキーケース、どれもよく使いますよね。使い込めば使い込むほど傷つくのは当然ですが、そのままの状態にしておくのは可哀想です。革靴より頻度は少なめで良いのでクリームを入れてあげるといい感じに歳をとります。まるで人間みたいでしょ!
革小物をお手入れし長持ちさせる
お手入れすると長持ちをするのは革靴だけではありません。革小物も同じように長持ちします。今回は私のキーケースに引っ掻いたような傷ができていたのでそちらをお手入れします。
使う道具
サフィール・レザーバームローションを使います。こちらはミンクオイルが入ったローションでしっとりします。そしてワックス成分も入っていますので艶々になります。
こちらもお手入れの定番の道具の馬毛ブラシです。革靴や鞄、その他スムースレザーには必ず使うと思って頂いて間違いありません。毛足が長く柔らかいのが特徴です。
キーケースのお手入れ順番
傷発見
傷を発見しました!正直よく見なければ分からない傷かもしれませんが、私はかなり気になります。この横に向かって模様がある中にズバッと縦に傷が入っているので私はこのまま放っておくことができません!実際は生活してできた傷がもっと他の革小物にもたくさんありこれだけが気になっているわけではないのですが、今回我慢ができないのでこの傷を何とかしようと思います!
クロスで汚れをとり、クリーム塗布
まずは埃や手垢を取る意味でクロスで優しく拭きます。その後、サフィール・レザーバームローションを全体的に薄く塗ります。塗っただけではこの傷は消えません。革の表面が毛羽立ってしまっているのでレザーバームローションにより革が柔らかくなったところで親指でその傷を押さえていきます。あまり強く押さえ過ぎると変形してしまうので様子を見ながら毛羽立ちを潰します。
ブラッシングし磨き上げ
ブラッシングだけでも十分艶は出ますが、しっかりとシャイングクロスなどで磨き上げるとピカピカです。そして、先ほどまであった縦に入った傷が分からないほどになりました!これは靴磨き職人時代に誰かが私に教えてくれたものではなく、靴磨き職人時代に何となくやっているうちに気づいたことです。靴磨き職人は黙々と作業をするので一人で考えている時間は相当あります。その中で革と対話して気づきました。
お財布も磨こう!
これはおまけになりますが、こちらはパイソン(ヘビ)革の財布です。触った感じもかなりリアリティがある財布です。こちらは先ほどのレザーバームローションではなくエキゾティックレザー用のクリーム(爬虫類専用)を使います。使用したのはサフィール のレプタイルクリームです。爬虫類特有の艶を出し、潤いを与えてくれます。この爬虫類の革の特徴は凹凸があるところですね。そのままクリームを塗ってしまうと白く凹凸の中で固まってしまうので先ほども使用した馬毛ブラシを使い優しく掻き出しながら塗ってあげて下さい。
大切にするという心が愛着を生む
「こんな面倒なことはできないよ!」という方も多くいらっしゃると思いますが、使うだけ使ってその後のことを誰かに任せるというのは革小物にとっては少し寂しい気持ちになることだと思います。その革小物はあなたと縁があってあなたの元にやって来ました。そしてその革小物はあなたのお仕事や生活を支えているアイテムになっています。あなたに尽くしてくれている可愛い革小物をあなた以外の手によってお手入れされたとしても決して喜びません。あなたの革小物はあなたによってお手入れされることを望んでいます。
私はいつも革の声を聴きます。時に気持ち悪がれますが、それが一番私にとってベストなことだからです。このブログを読んで少しでもあなたが使う革小物のことが気になり出したら様子を見てあげて下さい。そして、誰よりも可愛がってあげて下さい。
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