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革の醍醐味、エイジングを楽しんで艶やかに育てよう!

革小物
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財布と時計と写真

革製品の醍醐味の一つに「エイジング」があります。長年使っている財布や、お気に入りの茶色の革靴が新品の時とは全然違う色や形になり深みを増した状態を人は「すごく味が出て恰好いいね!」などと形容することがあるでしょう。“味”と表現している状態が「エイジング」なのです。


今回は革製品を自分らしくエイジングさせたい方必見のお話です。せっかく革製品を使うのなら自分らしく革を育て恰好よくエイジングさせましょう!

革のエイジングとは?(経年変化)

エイジングとは「経年変化」のことをいいます。経年変化とは「時間の経過と共に様々な変化が起こること」それは成熟も伴います。簡単に私の言葉でいうならば私は老化現象ではなく革の「成長」だと思います。革製品を長年愛用していると革に渋みが出て色は深みを増します。その現象を「エイジング」と呼んでいます。あの新品にはない革特有の深みは一日ではなし得ません。
私やあなたが年月を重ね成長し顔にシワが入ったように革も時間をかけて恰好よくエイジングしていきます。

革を恰好よくエイジングさせたい!

サングラスと財布と革バッグ

どのようにすれば革は恰好よく成長してくれるのでしょうか?
まずはエイジングが楽しめる革は本革でなければいけません。そしてもう一つの条件は植物タンニンで鞣された革です。皮から革になる過程として「鞣し」という工程があります。
「鞣し」の工程では大きく分けて二つの鞣し方があります。一つは「植物タンニン鞣し」、もう一つは「クロム鞣し」です。厳密にいうと「混合鞣し」というものもありこちらは植物タンニン鞣しとクロム鞣しのメリットを活かした鞣し方です。


植物タンニン鞣しとは植物の樹皮などから抽出した“渋”成分タンニンを使い鞣す方法です。完成までに数ヶ月という長い時間がかかります。クロム鞣しはドイツで開発され化学薬品(塩基性硫酸クロム)を使って鞣すやり方です。1884年に実用化された新しい鞣し方です。皮を回るドラムに入れ薬品を染み込ませ数週間程度で完成します。

エイジングを楽しめる革

先にもお話しましたようにエイジングが楽しめる革は植物タンニンで鞣された革です。
クロム鞣しではエイジングがしにくいという特徴があるため、おすすめは植物タンニンで鞣されたナチュラルレザーです。ナチュラルレザーに含まれるタンニンは紫外線に当たることや空気中の酸素に触れることで酸化し色が変化します。

ナチュラルレザーの代表格はヌメ革です。「ヌメ革を日光浴させるといい」ということを聞いたことがある方もいると思いますが、日光浴というのはタンニンを紫外線に当ててあえて酸化させるということなのです。あえて紫外線に当てなくても自然に酸化という現象は起きますが、早く色の変化をさせたいという方は日光浴をさせることもありかもしれませんが、革は基本的に乾燥や直射日光には弱いため必ず様子を見ながら行いましょう。
また手で触ることの多い革製品は手の油が革に浸透しコーティングされることで独特な艶を出します。

栃木レザーの緑の小銭入れ

変化しない革

革の表面をコーティングしたような革はエイジングはしにくいです。本革であっても表面がツルッとしており手触りが革のように感じられない革製品はコーティングされています。

本革のプラダの財布

革を早くエイジングさせたい

ヌメ革のカードケース

早くエイジングさせたい場合はやはりナチュラルレザーを選ぶと良いでしょう。オイルレザーやヌメ革は変化が楽しめます。植物タンニンで鞣された革は使っていくうちに柔らかくなり色は濃くなり艶が出ます。より早いエイジングを楽しみたい方はクリームを塗布することでより油分を革が吸収し革は柔らかくなり色も渋味を増します。



ヌメ革は何も加工を施していない革なので使えるクリームは限られます。油分やワックス成分が多いクリームを使うとシミになることもありますので注意して下さい。
私がおすすめするクリームはサフィールのデリケートクリームです!!成分はほぼ水なので安心です。

サフィールのデリケートクリーム

エイジング効果を早めるためにクリームを塗る

白いクロスを両手で広げる

綺麗なクロス(ウエス)を用意します。汚れたクロスで拭くと汚れが革に移ることもあるので綺麗なものを用意しましょう。


二本指にクロスを巻く

人差し指と中指の2本にクロスを巻きます。指が太い方は人差し指1本でも構いません。私は指が細いので2本で巻いています。
(私は右利きです)

二本の指にクロスを巻きつける

左手で掴んでいるクロスを右手の2本指の根本に巻き付けます。

二本の指にクロスを巻き付け締める

しっかりと2本指にクロスを巻き付け締め上げます。この時2本指の腹部分はシワがよらないようピンと張った状態にします。

右手にクロスを巻いた

2本指にしっかりと巻き付けることができたら完成です。さっそくクリームを塗布してみましょう!

小銭入れにクリームを塗布

クリーム類を革に塗布することで必ず色落ちします。まずは目立たない場所で試した後優しく拭くように塗布することをおすすめします。

ヌメ革にはサフィールのデリケートクリームをおすすめしますが、艶革にはサフィールのレザーバームローションなどワックス成分が入っているものがおすすめです。塗布後ブラッシングと乾拭きをします。


艶革をクリーム塗布後ブラッシングする

クリーム塗布後ブラッシングをすると艶が出ます!


革製品は自分の手で育ててこそ楽しい!!

マロンのカントリーブーツ

エイジング(経年変化)は早めることはできますが1日ではなりません。それなりの年月が必要です。そして持ち主によりその表情は変わります。例え同じ革小物を複数の人が同時に手に入れ同じ期間使用しても同じ結果にはなりません。持ち主により使い方が違うためです。だからこそ革製品は持ち主が作り上げるものだと思います。革製品がお好きな皆様もぜひエイジングを楽しんで下さい。


私は長い年月をかけて革を好きになりました。最初はイギリスのクラシックの革靴が好きでしたが今では一周回ってデザイナーがデザインしたスニーカーを見ても面白いと思いますし、イタリアやスペインのマッケイ製法の革靴も好きです。さらに革製品も好きになり、特殊革やエキゾチックレザーの魅力の虜になりました。
きっかけは革靴でしたがこの業界に長くいることで自然に“革”の魅力に取り憑かれ私の持ち物は革だらけになっています。一つに対するこだわりも大切ですが視野を広げることで色々なものが楽しく感じられ、私は昔の自分より今の自分が幸せだと気づかされました。これはまさに“エイジング”の効果だといえます。常に感性をブラッシュアップさせることで見えない景色が見えるようになります。
最後までお読みいただきありがとうございました!

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