東京に住んでいるのにまだまだ知らないことがたくさんあって、行ったことがない場所や見たことがない景色が私を待っていると勝手に思っているHIROsophyです。
今回私が紹介するのは奥多摩湖と小河内ダムです。
奥多摩湖という言葉を耳にしたことがあると思いますが、その奥多摩湖は小河内ダムの水を貯めている場所になります。奥多摩湖はただダムがあるだけというだけでなく、その大自然にも魅力があります。
「これが本当に東京なのか?」と思うような光景が次々と広がり野生の猿や熊が出没し子供の頃に戻って探検を楽しめます。
私が初めて奥多摩湖・小河内ダムを見た感動を今回ブログにてシェアしたいと思いますので、ぜひ一緒に奥多摩を探検している気分で読んでいただけたらと思います。
またこのブログを読んで「ぜひ行ってみたい!」と思っていただけたら幸いです。
奥多摩湖・小河内ダムのスペック
都民が利用する水の約2割を供給している大事な小河内ダムを紹介します!
この小河内ダムが完成するまでに長い道のりがあり、殉職した方が87名もいるそうです。今小河内ダムを見ると大きくて恰好いいダムですが、小河内ダムを作るにあたり水没する村から移住した人々のことを思うと複雑ですね。
世界最大の水道専用ダム「都民の水瓶」スペック紹介
奥多摩湖・小河内ダムとは東京都奥多摩町にあり標高530メートルに位置しています。
蓄えられた水はダム直下の多摩川第一発電所で発電に使用後、多摩川に放流され小作取水堰、羽村取水堰で水道源水として取水されます。
型式:非越流型直線重力式コンクリートダム
ゲート:キャタピラーゲート×1、スルースバルブ×4、ローラーゲート×1、多段式ローラーゲート6段、ローラーゲート×5
堤高:149.0m
堤頂長:353.0m
コンクリート体積:1,676千㎥
流域面積:262.9k㎡
有効水深:101.5m
満水面積:4.25k㎡
満水周長:45.37km
有効貯水量:185,400千㎥
管理者:東京都水道局
本体着工/完成年:1938年/1957年
昨今日本各地で大きな地震が頻発しており自然災害によるダムの崩壊については、小河内ダムは建設から50年以上経過していますが耐震調査を行った結果想定される最大級の地震に対しても安全であると確認されたということで安心して観光にも行けますね。
小河内ダム周辺の観光ポイント6つを紹介!
①小河内ダム展望塔
「奥多摩水と緑のふれあい館」から小河内貯水池管理事務所を通り500mほど進んだところにあります。
開館時間:10時〜16時
休館日:年末年始
入場無料
アクセス:JR青梅線「奥多摩駅」前から「奥多摩湖」「鴨沢西」「丹波」「小菅の湯」「峰谷」「留浦」行きのバスに乗車し「奥多摩湖」のバス停で下車。
展望塔の2階にはダムのジオラマや小河内ダムの歴史を紹介しており、3階がダムを一望できる展望台になっています。
東側の窓からはダムの下100m以上の眺めが、西側の窓からは貯水池が一望できます。
②奥多摩湖の湖畔は桜の名所
奥多摩湖の湖畔には1万本の桜の名所になっています。
オオシマザクラ、ヤマザクラなど様々な種類の桜が植えられており4月中旬から下旬が見頃です。
ハイキングをする前に地上から桜を見てみるのもいいと思います。
③「小河内ダム」ダムカードの配布場所
ダムカードとは国土交通省と独立行政法人水資源機構の管理するダムで配られているダムの情報が書かれているカードです。
私はこのダムカードを集めているため小河内ダムにお邪魔した時もいただきました。
このダムカードは訪問した方に配られているカードなので郵送やネットなどでは配布されておりません。
詳しくは国土交通省のHPをご覧下さい。
こちらの小河内ダムのダムカードは「小河内貯水池管理事務所」と「奥多摩水と緑のふれあい館」でもらえます!
住所:東京都西多摩郡奥多摩町原5番地
小河内貯水池管理事務所:8時30分〜17時15分(土日祝日年末年始を除く)
奥多摩水と緑のふれあい館:9時30分〜17時(水曜日と年末年始は除く)
④オリンピックのマスコットキャラクターが展示されている
オリンピックを間近に控え奥多摩湖の目の前には「ミライトハ」と「ソメイティ」がいます!
展示はあとわずかなのでぜひ一緒に写真を撮ってオリンピック気分を盛り上げて欲しい!
⑤奥多摩水と緑のふれあい館
住所:東京都西多摩郡奥多摩町原5番地
営業時間:9時〜17時
入場無料
定休日:水曜日と年末年始
駐車場:あり
奥多摩の自然や歴史、水の大切さなどを学べる施設です。奥多摩3Dシアターでは奥多摩の自然や奥多摩湖を立体映像で楽しめます。
館内では小河内ダムカレーを1日20食限定で発売しておりますので小河内ダムのハイキングに行った際は奥多摩水と緑のふれあい館に寄りランチにいかがですか。
目の前にはベンチが並び休憩ができるスペースがあります。
また奥多摩水と緑のふれあい館の前には無料駐車場があります。
バイカーの方も多く休憩しており、自動車用の駐車スペースの隣にバイクを置いている方が多く見られました。
東京都は100年という節目に今まで水道水源林を支えてきてくださった地元の方々に深く感謝しています、という石碑です。
「東京都知事 石原慎太郎」と書かれています。
様々な住民の協力で都民の水は守られてきたと分かりました。
⑥ふれあいのみち小河内ゾーン「見はらしの丘」をハイキング!
小河内ゾーン「見はらしの丘」の2つのコース
①奥多摩湖口→八方岩展望台→奥多摩湖口 3.1km 85分コース
②奥多摩湖口→八方岩展望台→水根沢口 1.6km 50分コース
があり、家族でゆっくり登れる優しい登山道です。
小河内ゾーンの見はらしの丘へ行ってみよう!
奥多摩周辺の自然を堪能できる小河内ゾーンは四季折々の美しい自然に触れることができます。
スタートの位置は奥多摩水と緑のふれあい館の駐車場の隣にある「奥多摩湖口」です。
この位置からでも上を見上げると野生の猿がいたりと東京都とは思えないほどアドベンチャーな感じがして私は大好きです。
アウトドアキャップは絶対に被った方がいいです。
まず山は上から何が落ちてくるか分からないことと、日光を遮るものがないため間違いなく日焼けします。
私は毛虫が大量に木から降ってきたときアウトドアキャップを被っていたお陰で毛虫の直撃を避けることができました。
毛虫が顔につくことを考えると…萎えますね。
気軽なハイキングコースになっているため登山用の重装備などは必要ありませんが、急な斜面を登る事になるためヒールやパンプス、ビジネスシューズなどではなくスニーカーやウォーキングシューズで登りましょう。
私は過去にKEENを履いていました。
おしゃれでリーズナブルなアウトドアシューズのため、富士山へ登った時など重宝しました。
「見はらしの丘」にはミツバツツジが咲いている
歩き出してすぐに出迎えてくれたのはミツバツツジです。白くて可愛いツツジです。
原産地:日本
開花時期:4月下旬から5月上旬
耐寒性・耐暑性:強い
樹高:2〜3メートル
栽培難易度:初心者でも育てやすい
調べたところによると見はらしの丘に咲いているミツバツツジの種類は、「シロバナトサノミツバツツジ」のようですね。
園芸経験がない私なので確信はないですが、そのように見えます。
種類が多いミツバツツジとはどんな植物かといいますと、
ミツバツツジは、関東から中部に分布する落葉低木で、和風、洋風どちらの庭にもマッチする植物です。ツツジやシャクナゲの仲間で、枝先に3枚のひし形の葉をつける落葉(一部常緑もあり)種が、一般にミツバツツジ類と呼ばれており、紫色の花を咲かせ、開花後、あるいは同時に葉が出るのが特徴です。近い仲間には、花がオレンジ色や濃ピンクで、葉が出てから花を咲かせる遅咲きのオンツツジ類もあります。
ミツバツツジ類は、日本を中心としたアジア東部に、約30種があります。ヤマツツジ(Rhododendron obtusum)の仲間と近縁で、実生苗では区別がつかないほどです。
また、ミツバツツジ類は、さし木やつぎ木でふやすのが難しいことと、野生種に花色が限られていることから、園芸化がほとんど進んでいないグループですが、その野趣に富んだ樹姿と花は愛すべきものです。
みんなの趣味園芸 NHK
「見はらしの丘」に熊が出没!?
熊、出没!?
2020年11月8日と2021年4月12日に熊の目撃情報アリ!?
驚くことに熊が出没したのは最近でした。
この看板は登り始めてすぐのところに注意喚起のために立てられており、ルンルンしていた気持ちは落ち込みました…
(やべぇ…奥多摩湖で熊に喰われる…明日のニュースになる)
多くの登山者が持つベル。
至近距離でバッタリ熊と遭遇してしまうことを避けるベル。
しかし熊がベルでは逃げないこともあるということで過信は禁物です。
YAMAHACKのサイトに詳しく載っていますのでコチラをご覧下さい。
熊に出会ってしまったら(対処法)
熊に喰われることを想像すると恐怖でこの見はらしの丘にも入れなくなってしまうので、万が一のために熊に出会ってしまったらどうすれば良いのか知っておくことで落ち着いて対処できるでしょう。
調べると環境省のクマ類出没対応マニュアルというものも出ています!
- 熊を見つけたら静かにその場を立ち去る
- 熊に背を向けずにゆっくり後退する
- 走って逃げたり大声を出しては危険
- 子熊のそばには必ず親熊がいるので近づかない
熊は12月から4月頃まで冬眠しており春から夏にかけて活動が活発なります。
臭覚は犬並みに鋭く甘いものが大好きで人間よりずっと足は速いそうです。
そのため熊に遭遇した場合、走って逃げるというのは熊を刺激してしまうのでやめましょう。
できるかぎり刺激しないようにゆっくり立ち去り、あとで所轄の警察署や市町村に報告します。
またハイキングや登山などで食べ物のゴミを捨てると熊が近づいてきます。
しっかりゴミは持ち帰り、人身事故を起こす要因を作らないようにしましょう。
ラグスジャパンの熊撃退スプレーは登山、キャンプ、渓流釣り、山間部へ行く際護身用として用意しておくといいとのことです。
私は熊撃退スプレーがあることを知らなかったので護身用としてはいいのかもしれません。
見はらしの丘までは道幅狭め、落ちないように注意
八方岩展望台まで道幅は約1mあるかないかくらいなので、ゆっくり登らなければ崖から落ちるかもしれません…
注意したいのは他のハイカーとすれ違う時。
基本的には「登り優先」のため下山しているハイカーは登ってくるハイカーに登山道を譲りましょう。
ここでいう下山というの斜面が登りか下りかということです。
無用なトラブルは避け誰もが気持ちよくハイキングできるように心遣いをお忘れなく。
見はらしの丘から奥多摩湖口まで0.3km。
八方岩展望台まで0.5km。
八方岩展望台近道!?
もちろん、近道を行くぜ!
小河内貯水池(奥多摩湖)を見下ろす
地上から見る小河内貯水池も素敵でしたが、こうして上から眺める景色も美しいです!
熊にも遭遇せずに済みました。
大きく息を吸って吐いて、空気の味も違う気がします。
リフレッシュという言葉がピッタリですな〜
双眼鏡を選ぶとき倍率ばかりに目がいきますが、実際100倍などという双眼鏡はよく見えません。
私がチェックしたポイントはレンズ有効径・アイレリーフ・重量・三脚の有無・倍率です。
メガネをかけている方はアイレリーフが重要になるため15mm以上がいいと思います。
奥多摩湖・小河内ダムは神秘と生命の力強さを感じる場所
東京にはまだまだ知らない場所がたくさんあり、超高層ビルだけではなく奥多摩のような大自然が近くにあったということを改めて知りました。
また小河内ダムの歴史やその役割を知ることで東京都における小河内ダムの存在意義や、美味しく安全な水が毎日飲めることに感謝します。
私は科学や生物に今回すごく興味を持ちましたが、勉強のきっかけはタイミングもあると思います。
今からでも遅くはありません、というか勉強することに手遅れということはないので草木に触れたり知らない生物に出会った時調べてみると面白いと思います。
今回は熊に遭遇することはありませんでしたが、低山にも熊がいることが分かり恐怖もありましたが熊の生態に興味が出ました。これからは熊と遭遇することも考え対策をしっかりしてハイキングしたいと思います。
皆様も気をつけて見はらしの丘に登って下さいね!
「では行ってらっしゃい〜♪」
最後までお読みいただきありがとうございました。
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